江南市議会 > 2010-09-08 >
09月08日-02号

  • "避難勧告"(/)
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  1. 江南市議会 2010-09-08
    09月08日-02号


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    平成22年  9月 定例会平成22年                                第2号9月                                 9月8日---------------------------------------               平成22年9月8日(水曜日)議事日程第2号 平成22年9月8日(水曜日) 午前9時開議  第1 会議録署名者の指名  第2 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した案件  日程第1 会議録署名者の指名  日程第2 一般質問       〔尾関健治君 小林弘子君 今井敦六君 伊神克寿君 鈴木 貢君 古田みちよ君〕---------------------------------------出席議員(24名)     1番   野下達哉君         2番   古田みちよ君     3番   鈴木 貢君         4番   今井敦六君     5番   稲山明敏君         6番   伊神克寿君     7番   高田健孝君         8番   山 登志浩君     9番   中西保夫君         10番   牧野圭佑君     11番   尾関健治君         12番   沢田和延君     13番   高田良弘君         14番   古田冨士夫君     15番   宮地友治君         16番   古池勝英君     17番   河合正猛君         18番   小林弘子君     19番   木本恵造君         20番   岩田一洋君     21番   福田三千男君        22番   大脇澄夫君     23番   東 義喜君         24番   森 ケイ子君---------------------------------------職務のため出席した事務局職員の職、氏名事務局長         大脇重雄君  議事課長         川瀬和己君議事課副主幹       大倉由美子君 主査           坪内俊宣君主査           石黒稔通君  主任           長谷川 崇君---------------------------------------説明のため出席した者の職、氏名市長           堀  元君  副市長          石川勇男君生活産業部長       奥村哲司君  健康福祉部長       滝 正直君都市整備部長       暮石浩章君  経営企画部長       大島茂樹君教育部長         三ツ口和男君 会計管理者兼会計室長   平松和伸君消防長          脇田和美君  生活産業部参事      永井嘉信君                    兼防災安全課長都市整備部参事      小池郁夫君  経営企画部参事      社本 亘君兼土木建築課長             兼行政経営課長教育委員会教育部参事   河井照夫君  消防本部参事       滝 紀彦君兼生涯学習課長             兼総務予防課長市民サービス課長     江端義人君  産業振興課長       大薮勝寛君環境課長         森 昌彦君  高齢者生きがい課長    安藤利継君子育て支援課長      佐藤和弥君  福祉課長         前田明廣君健康づくり課長      箕浦規師君  まちづくり課長      吉野賢司君土木建築課主幹      小岩賢三君  税務課長         尾関安巳君総務課長         伊藤幸実君  教育委員会教育課長    鈴木慎也君                    兼少年センター所長教育委員会教育課     土井謙次君  消防署長         大森幹根君管理指導主事消防署東分署長      長屋省二君     午前9時05分 開議 ○議長(岩田一洋君) ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 会議録署名者の指名 ○議長(岩田一洋君) 直ちに、お手元に配付いたしました議事日程の順序に従い、会議を進めます。 日程第1、会議録署名者には、会議規則第81条の規定により、議長において  11番  尾関健治さん  13番  高田良弘さん を指名いたします。 また、この際お願いしておきますが、時節柄、上着の着用につきましては、適宜お取り計り願いますようお願いいたします。--------------------------------------- △日程第2 一般質問 ○議長(岩田一洋君) 日程第2、一般質問を行います。 一般質問の運営については、議会運営委員会において御協議をいただきました結果、日程は本日と9日、10日の3日間で、質問順序は個人の通告順により行っていただきます。質問時間については、答弁を含め1人1時間以内ということで決した旨の報告を受けております。 また、通告者14名のうち本日は6名、9日は6名、10日は2名の一般質問を行うとの報告も受けております。 なお、質問、答弁とも簡潔・明瞭にお願いし、議事運営に御協力をいただきますようお願い申し上げます。 直ちに一般質問を行います。 1番、尾関健治さん。     〔11番 尾関健治君 登壇〕     (拍手) ◆11番(尾関健治君) 皆さん、おはようございます。 大変暑い日が続いております。新聞の報道によれば、今年度の夏の平均温度は、明治31年の統計開始以来、最高とのことであります。実に113年間で一番暑い夏とのことであります。現存している方の最高年齢者はくしくも113歳ということでありますので、私たちの国に住んでいる国民は、最高の暑い夏を迎えたことになるわけでございます。 早速、議長さんのお許しを得まして、質問に入らせていただきます。 議長さんのお許しを得ておりますので、写真を提示させていただきます。今回はカラーでございます。     〔資料呈示〕 ◆11番(尾関健治君) (続)これは過日、参議院議員の選挙が夏に行われました。これは、草井小学校体育館の入り口の写真でございます。そこにバリアフリー用と思われるんですが、スロープが置いてございます。当日は実は雨が降って非常に滑りやすく、多くの方が危ない危ないと腰を曲げてバランスをとりながら通っておられました。私も必死に両手を開いて通ったんですが、非常に危ない。 これはさておき、まずこの投票所に、今回何ヵ所でどのようにバリアフリー対策が行われたかをお尋ねいたします。 ◎経営企画部長(大島茂樹君) バリアフリー対策でございますが、平成19年の2月の愛知県知事選挙から投票所のバリアフリー対策としてスロープの設置をしておりまして、階段の上がりおりが不便な方にも容易に投票所に足を運んでいただけるように対応しているものでございます。 それで、ことしの7月に行われました参議院選挙におきましては、20の投票所のうちスロープが未設置の11投票所の出入り口に、階段の段差状況に見合った25台のスロープを設置いたしたところでございます。 ◆11番(尾関健治君) 草井小学校体育館バリアフリー対策としてのスロープは、スロープの底は滑りやすい鉄板であります。この材質を、もっと滑りにくい材質に変えるべきじゃないでしょうか。特に雨の日は配慮が必要と思いますが、来年度は選挙が多くありますので、その対応について御認識をお聞かせください。 ◎経営企画部長(大島茂樹君) 先ほど申しました草井小学校を含めましてスロープが未整備の投票所におきまして、スロープをレンタルいたしまして設置をすることで対応しております。それで、レンタルに当たりましては、雨天での利用を想定しまして発注しているものでありますが、結果的には雨水と砂が付着して滑りやすくなってしまったということでございます。それで、今回の状況を反省いたしまして、今後の選挙までには、スロープの設置に当たりまして、雨天でも滑りにくくするための方策を考えてまいりたいと考えております。 ◆11番(尾関健治君) 当日の選挙会場の担当の職員の方の説明によれば、これは車いす用ということでした。もし車いす用であれば、中央でなくて横側に設置すべきではないでしょうか。中央に設置しておくと大半の方が危ない危ないと言いながら通過しているので、担当者に話をして当日は横側に移動していただきました。今後、他の会場にも、もし車いす用であれば、その旨表示して対応すべきと思いますが、御認識をお尋ねいたします。 ◎経営企画部長(大島茂樹君) スロープはバリアフリー対策として導入したものでありまして、車いすの方だけではなく、階段よりスロープの方が上がりおりしやすい方のためにも設置をしております。それで、設置場所に当たりましては、それぞれの投票所ごとに、投票に来られる方の利便を考慮し、決めることとしております。今後の選挙におきましては、投票に来られた方の状況を見ながら、臨機応変にスロープの位置を変えるなど、投票に来られる方の視点に立った対応を心がけていくように努めてまいるものでございます。 ◆11番(尾関健治君) よろしくお願いいたします。 次に移ります。     〔資料呈示〕 ◆11番(尾関健治君) (続)これはつい最近、全家庭に配布されました広報「こうなん」の9月号でございます。13ページ、レッドカードではございませんが、赤い附せんを張っておきました。 ここに「オオキンケイギクの防除に協力を」という記事が、きれいな花の写真を添えて掲示されております。なぜこのタイミングに、このような記事が掲載されたのでしょうか。オオキンケイギクは春から初夏に花をつけ、秋には姿を消してしまいます。広報「こうなん」9月号が配布された翌日、私は近郊を探してみましたが、ほとんどの花はこの季節にはもう枯れてありませんでしたが、ようやく1本の花を見つけました。     〔資料呈示〕 ◆11番(尾関健治君) (続)春先に木曽川ではこんなきれいにばあっと咲くんですね。皆さん御存じのように、全くきれいであります。ところが、広報配布後一生懸命探したんですが、こういう状況でございました。これを見て「あっ、これはオオキンケイギクだから取らないかんね」という認識をされる方は何名おられるでしょうか。私は非常に疑問に思った次第であります。これは当局に対する嫌みではございません。来年度にはぜひ、この広報で掲載してくださるならば、タイミングを得た春先から夏にかけて、まだオオキンケイギクがこんなきれいに咲いていれば御協力も得られるのではないかと思った次第であります。     〔資料呈示〕 ◆11番(尾関健治君) (続)これも実はオオキンケイギクの写真であります。これは7月中旬に撮った写真で、これはおもいやり橋、神明小網橋周辺の写真であります。なぜかこのおもいやり橋の上流・下流50メーターぐらい、周辺は伐採されておるんですけど、残っておりました。聞いたところによりますと、担当する部門の除草する台帳から落ちておったと。このようなことのようでございましたので、ぜひ台帳には反映してくださって、伐採していただいて効果を上げるようにしていただきたいと考えた次第でございます。よろしくお願いいたします。 次に、国が管理する木曽川堤防や河川敷のオオキンケイギクの草刈り時期について、思いを述べさせていただきます。 皆さんも御存じのとおり、オオキンケイギク北アメリカ原産の帰化植物で、栽培されたものが帰化したと言われております。河川の土手や河原を中心に広がってきたようですが、一斉に花をつけますので、北朝鮮のマスゲームのように華やかな景観を創出します。その華麗さに移植されたり、刈り残されたり、また旺盛な繁殖力で、先ほども少し触れましたが、江南北部の木曽川堤防周辺にも大繁殖し、私の子供のころ、木曽川の河原にそそとして花をつけていたカワラナデシコやツキミソウなどは、オオキンケイギクなどの侵入でその姿を見ることは実にまれとなってしまいました。 国は、毎年7月ごろに木曽川堤防の草刈り作業を終わっていますが、ちょうどこの時期はオオキンケイギクが開花を終えて実をつけているころであり、草刈り作業で実を周辺にばらまいているようなものであると私は毎年現場を見ながら思うところがたくさんあります。実をつける前に草刈りを終えれば繁殖防止に大きくつながると思う次第であります。 また、鹿子島裏、忠平猿尾周辺には、約20本のネムノキが整備され、新しい観光スポットとなっておりますが、この花の開花に合わせ猿尾堤の草刈りを行えば、景観は大きく向上し、また散策者もネムノキの幹まで近寄ることもできて、身近に自然と触れ合うことができます。 草刈りは毎年の事業であり、約半月か1ヵ月間ほど早めれば効果があると思います。これは国の事業であり、国の中央では「コンクリートから人へ」のスローガンも漏れ聞こえてくるわけでありますが、江南市としても来季はオオキンケイギクの草刈りについて対応したいということを伺っておりました。今回の私の要望を国の方へ伝えていただきたいと思う次第であります。この分野での経験豊富で見識も深い石川副市長さん、何か思いがあればお聞かせをお願いします。 ◎副市長(石川勇男君) 景観やオオキンケイギク対策につきましていろいろな御意見とか御提言をいただいたところでございますけれども、ここ数日の間といいますか、ここでその関連につきまして職員から報告を受けたことを例にいたしまして少しお話をさせていただきたいと思っております。 生物多様性に関連いたしまして、この10月に開催されますCOP10の関連事業といたしまして、フラワーパーク江南周辺で「木曽川生き物ふれあい探検隊」という学習会が開催されまして、その学習会に参加された方の感想の中でも、今、議員が言われました、オオキンケイギクが外来種で、ふやしたりしてはいけないということを知らなかったということを述べられたという報告を受けたところでございます。こうしたことを例に挙げましてもオオキンケイギクなどに関する情報が、まだ周知・PRができていないということを感じているところでございます。いずれにいたしましても、江南市単独ではオオキンケイギクの除去はできないものでございますので、国土交通省や関係機関と連携を図るなど、いろいろ指導を受けながらしっかりやっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆11番(尾関健治君) よろしくお願いいたします。 次に移ります。     〔資料呈示〕 ◆11番(尾関健治君) (続)この写真は、市内のある箇所の田んぼを大量に埋め立てておる写真でございます。市内のある箇所でございます。     〔資料呈示〕
    ◆11番(尾関健治君) (続)この写真は、こちら側は数年前はきれいな実り豊かな田んぼであったわけですが、現在、4月に埋め立て開始したところは、このようにセイダカアワダチソウが背丈以上も生えて、すごく荒れ放題の状況で、こちら側ですね、これは民間の方の敷地と畑でありますが、草一本も生えておりません。本当になめたようにきれいに畑の草も全然ありません。こういった方からちょっと苦情が入ってまいりましたので、質問をさせていただきます。 現在、この埋め立てが進んでいる田んぼの所有者の一人の方にお聞きしたところ、畑にするとのことでありました。埋め立てる石ころは、近くの工事現場から運んできておりますということでありました。私は、例えば産業廃棄物処理法や農業委員会の責務、市の財産である市道の占有などといった見地からもお尋ねしたいわけでありますが、今回は田んぼの埋め立てに関してのみ手順及び課税などをお尋ねいたします。     〔資料呈示〕 ◆11番(尾関健治君) (続)この写真は、これは実は優良な田んぼの中に、このような建物ができまして、テントを張ったり雨戸で仕切ったりして中で作業が行われているようです。私も確認に行きましたら、ユンボが2台盛んに稼働をしておりました。この地目は、よくわかりませんが、たしか田んぼだということを周辺の方がおっしゃいます。この場合、田んぼの上を作業場とした場合、課税の面でどのように対応されるかということ、この2点をあわせて当局の御認識をお尋ねいたします。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 農地の所有者が、耕作に適した土で田を埋め立て、畑として利用することにつきましては、農地法におきまして問題はございません。しかしながら、適正な農地の保全のため、愛知県の農地改良の取扱い指針によりまして農地改良届け出書を農業委員会へ提出していただくこととしております。また、農地改良が完了したときは完了届を提出していただき、現地調査の実施により完了を確認しておるところでございます。 また、田を埋め立てて作業場など農地以外の用途にするときは、愛知県において農地法による転用許可を受けた上でないと作業場等として利用することはできません。 ◎経営企画部長(大島茂樹君) それから、御質問の固定資産税の取り扱いでございますが、このように例えば地目が農地で転用許可がされていない場合であっても、土地の評価に当たりましては固定資産評価基準に基づきまして、土地の現況及び利用目的に重点を置き課税地目を認定するということとなっております。このようなことから、土地の利用状況を把握するために現況調査を行いまして、その現況により認定した課税地目に基づき固定資産税を賦課することとしております。 ◆11番(尾関健治君) 今回は、この田んぼの埋め立てについて、先ほど申し上げましたが、産業廃棄物処理法や農業委員会に関する責務、道路交通法といった国や県の法の縛りの中、地権者の個々の権利や過去からの奥の深い経緯の中、現場での市としての指導力の限界をかいま見たように思われました。この内容は、またの機会に質問をさせていただきます。 4番目の項目に移ります。消防広域計画の進捗についてをお尋ねいたします。 消防の広域についてお尋ねをいたします。 平成20年度に愛知県において消防広域化推進計画が策定され、平成24年度末までに広域消防の組織設立に向けて検討が進められているとお聞きをいたしておりますが、あと2年半しかありません。どの程度進んでいるかをお尋ねいたします。その進捗状況についてお尋ねをいたします。 ◎消防長(脇田和美君) お尋ねの消防の広域化につきましては、昨年の6月、また一昨年の9月の定例会において御質問をいただいておりますが、その経過につきまして御説明をさせていただきたいと思います。 消防の広域化が進められた背景といたしましては、災害や事故が多様化・大規模化していること、また小規模な消防本部では出動態勢や保有する消防車両の確保に限りのあることなどから、平成18年6月に消防組織法の一部改正がされ、市町村の消防広域化の推進に関する規定が盛り込まれたところであります。こうした中で、消防庁から市町村の消防の広域化に関する基本指針が告示され、以後、愛知県がこの基本指針に沿って平成20年3月28日に愛知県消防広域化推進計画を策定いたしました。これは県下の37消防本部を11消防本部にしていくという計画でありまして、江南市は尾張中・北部圏域に属しております。エリアといたしましては、春日井市、小牧市、犬山市、岩倉市、清須市、北名古屋市の7市、そして豊山町、大口町、扶桑町の3町でもって一つの消防本部とし、人口が88万1,000人、面積が338平方キロメートル、人口規模では名古屋市に次いで2番目となるものであります。 御質問にありましたように、現在、愛知県の消防広域化推進計画に基づいて、広域化検討スケジュールの中で平成25年4月からの広域化を目指して協議を進めているところであります。こうしたスケジュールのもとで、エリア内での協議会準備室の立ち上げの前に研究会や作業部会を設置いたしまして、平成20年度には6回、平成21年度には7回の意見交換や調査・研究を行ったところであります。そして、広域化における現状の整理やメリットの検証のほか、人員の効果的配置、資機材の効果的運用、現場到着時間の短縮、財政面の効果など、項目ごとの評価とその課題について協議を行っているのが現状であります。 市といたしましても消防広域化につきましては、国からの財政支援が受けられる平成25年4月の実現に向けて、エリア内の消防本部が一致団結し、早期に協議会の設立ができるよう進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆11番(尾関健治君) 広域化を進めてまいりますとの答弁でありました。 私も一日も早い広域消防を望んでいるわけであります。例えば、般若地区や草井地区では、火災が起きればいち早く現場に駆けつけてくれるのは扶桑南山名にあります丹羽消防の出張所であります。市民にとっても少しでも早く駆けつけてくれるということは、何よりも安心できるものと思います。どうか、エリア内の課題もたくさんあるということでありますが、一つ一つの問題を解決していただいて、市民が安心して暮らせるまちとなりますよう頑張っていただくことを当局にお願いいたしまして、次に移ります。 先月の8月20日に第1回目宮田導水路上部利用計画検討委員会が招集され、私も導水路沿いの市会議員の一人ということで出席をさせていただきました。委員は31名で、多くの分野からよく検討された人選との認識を持たせていただきました。 この宮田導水路の改修工事に関しては過去の私の一般質問の定番でありまして、多くの質問に当局にはお骨折りをいただき、農水省との折衝などに改めて感謝をする次第であります。この場をおかりしまして、厚く御礼を申し上げます。 委員会の開始に当たり、堀市長さんは次のようにあいさつをされました。「江南市では、国営事業により、宮田導水路の用排水の分離とともに用水路の暗渠化が進められております。利用面の効果が向上する一方で、水辺の趣は著しく後退することになります。こうしたことから、導水路の上部を利用して新たな水辺空間等を創出するなど、地域の特色や自然環境を生かした施設を今後整備する予定であります。そのために基本となる計画を策定するに当たり、地域の皆様の見解を取り入れて計画に反映させるため、この検討委員会を設置することといたしました。委員の皆様方には忌憚のない御意見をお聞かせいただき、よりよい計画を策定していただきたいと考えております」、このようにあいさつをされました。 このあいさつの中で、私個人でありますが気になったことは「水辺の趣が著しく後退する」との言葉であります。これは宮田導水路という1本の線を視野にした次元での発言であると思います。周辺には未開発の世界が多く残されていて、民有地やお囲い堤防などとの相乗効果で、水辺の趣の後退は委員の方々の英知でカバーしなければならないと強く感じた次第であります。 当日の委員会で、すいとぴあ江南から蘇南公園までの五つの拠点となるスポットのイメージ図が提示されました。     〔資料呈示〕 ◆11番(尾関健治君) (続)委員の方は当然お持ちと思いますが、なかなかすばらしいアイデアを生かしたイメージ図で、あまり見てしまいますと固まってしまって、あっこうなるかという欠点もあると思うんですが、全体の経緯を見ながら各スポットでの開発という配慮が見えて、苦労の結果だなあと思います。 私ごとで申しわけありませんが、私の極めて親しい幼なじみの友人で、警察官となり、捜査一課で着実に実績を上げ、ある署の署長になった人物がいますが、彼が言うには「現場100回という言葉を大切にしてきた」ということであります。100回現場に足を運ぶと、事件の原点が見えてくるとのことです。捜査会議や対応委員会など、室内で机上での捜査での事件の解決は限度があるとのことで、実に感じるところがあります。今回の委員会の31名の方にも現場の視察をお勧めしたく思う次第ですが、スケジュールの関係等、多々問題もあるようです。 もう一つ、私は現在あるボランティアのグループに属していて、すいとぴあ江南からフラワーパーク江南の間の忠平猿尾周辺の、グループの自称「ネムノキ通り」と「彼岸花の小道」の整備に汗を流しておりますが、多くの茂みや樹木があり、遊歩道者、サイクリングロード者のトイレとなってしまっておる一面があります。これは非難することができません。トイレという場所がないからであります。 宮田導水路上部利用は委員会の英知に期待をして、周辺の民有地はかつては豊かな農地であり、桑の木や、サツマイモや、麦などが盛んにつくられていて土壌もよく、例えば市民農園や、ボランティア団体やNPOの育成などによる文化活動の拠点化、市の指導での駐車場など、この分野でも英知を生かして、私たちの子供や孫の時代になると思いますが、私は委員会のメンバーの一人でもありますので、この議会での質問はさておきまして、思いの一部を述べさせていただきました。 せっかくの機会でありますので、委員会メンバーの一人であります宮田小学校の校長先生の発言を紹介させていただきます。 先生がおっしゃるには、宮田小学校の子供たちをすいとぴあ江南に連れていくとき、一番困るのはトイレとのことであります。この分野にぜひ御配慮をいただきたい、このような発言があり、委員会の一部から拍手が出ました。以上、紹介をさせていただきます。 次に移ります。6番目。 7月28日、CBCテレビの夕方の番組で、東海豪雨から10年が経過し、特別番組が流されておりました。その中で、2005年までに愛知県では避難基準策定の勧告を行ったが、何と江南市は未作成とのテロップが流れて大変驚きました。江南市は、避難勧告や発令する基準について、どのように御認識をしておられるでしょうかをお尋ねいたします。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 江南市の避難勧告への対応といたしましては、江南市地域防災計画により行っておるところでございます。気象庁が発表する大雨・強風・洪水注意報及び木曽川上流河川事務所が発表をいたします木曽川中流はん濫注意情報、以上が発表をされ、かつ被害が発生するおそれがある場合は、都市整備部長、消防長、生活産業部長及び初動対応職員による警戒態勢をとり、さらに被害が拡大するおそれがあるとき、または拡大したときは、市長を本部長とする江南市災害対策本部を設置して災害に対応をしております。 災害対策本部は、気象情報を初め河川・水防・道路管理者などから最新の情報を収集し協議した上で、最終的に災害基本法第60条の規定によりまして本部長である市長が判断し、事前避難勧告及び緊急避難指示を発令することとなっております。 他の自治体では、地域防災計画とは別に、過去の水害や土砂災害による被害状況などから、その市域に流れる河川の水位情報や時間雨量及び累積雨量を避難勧告の発令する基準の一つとして採用しているところもございます。当市では、平たんな地形で土砂災害の危険性が認められないこと、そして市内を流れる主要な河川につきましては消防署や分団による巡視活動がされること、また一宮建設事務所が管理をしております曽本地内の五条川水位や木曽川上流河川事務所が管理をいたしております木曽川における犬山地内の水位情報等、すいとぴあ江南付近での警戒水位を注意深く見守ることにより対応しておりますので、このような基準は設けていない状況にございます。 ◆11番(尾関健治君) よくわかりました。報道というものは真実が見えない一面がありますので、今後とも注意をして認識をしていかねばならないと思った次第であります。 実は7月12日の午後、私は鈴虫を300匹ほど飼育していて、子供が大きくなり、大き目な飼育箱に移すために、そこへ入れる流木を木曽川河川敷の学びの小道沿いに拾いに行ってきましたが、急に増水し始め、あっという間に帰れなくなり、忠平猿尾堤に上って、そこからすいとぴあ江南裏の草井広場にたどり着いたわけでありますが、そこへ突然この河川敷広場に、消防車、救急車など9台があらわれてびっくりいたしましたが、何の活動らしき活動はせずに、また何の情報もなく立ち去ってしまいましたが、その後にも何の情報も連絡がありません。今の消防では防災ネットで多くの情報が入ってまいりますが、当日は何があったのでしょうか。現場では最低限度の情報を流し、市民の方にも協力を依頼すべきと思いますが、御認識をお願いいたします。 ◎消防長(脇田和美君) 7月12日の午後3時30分ごろに、愛岐大橋から木曽川を見ていた人から、人が流されているようだとの通報があり、水難救助出動として、消防車、救急車等7台で出動いたしました。すいとぴあ江南裏は鹿子島裏とともにボートをおろせる場所でありまして、消防隊の集結場所にしているところであります。現場到着時には、木曽川が増水・濁流によりボートでの検索は無理であるとの判断をしたこと、消防本部からの続報で、これよりも前に犬山城付近で人が流されているとの情報を入手したため、時間経過を考慮すると、愛岐大橋のこの事案も同一事案であると判断し、増水・濁流の状況から下流の可能性が高く、車両を小網橋からの検索に切りかえ、移動したものであります。通常は、木曽川流域消防相互応援協定をしている近隣消防の一宮市、犬山市、稲沢市、丹羽広域事務組合、岐阜県の羽島市、各務原市、海津市、羽島郡広域連合より水難事故の情報提供がありますが、今回の事案は増水・濁流により水流が早く、情報が後になってしまったものと思われます。 議員が言われました現場での情報提供についてでございますが、水難事故の場合については行っておりませんが、概略的な情報であれば現場での消防職員にお尋ねいただければお話をさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆11番(尾関健治君) わかりました。 消防はサイレンの施設を持っておりますし、何と秒単位と鳴らす回数のマニュアルをつくっておられます。担当者の机の引き出しの中に持っておられるようです。この双方を生かし、増水時などにこれを活用することはできませんでしょうか、御認識をお尋ねいたします。 ◎消防長(脇田和美君) 木曽川増水時における水防信号といたしましては、住民避難のためのサイレン信号がございます。これは、河川のはんらん、決壊、洪水により住民を避難させるためのサイレン信号であり、ダム等の放流による増水を知らせるためのサイレン信号ではありませんので、よろしくお願いしたいと思います。 こういったサイレン信号につきましては、吹鳴の時間、間隔、回数により住民避難信号のほかに火災信号、地震警戒信号等がありますので、広報「こうなん」等で市民の方にも周知をしていきたいというふうに考えております。 ◆11番(尾関健治君) よろしくお願いをいたします。 7番目の項目に移ります。 私の母校、草井小学校正門に、「成道」との青山杉雨氏の書の碑があります。「成道」は仏教用語で道、すなわち悟りを完成するという意味で、お釈迦様が35歳のとき、菩提樹の木の下で悟りを開き仏様になったという深い意味があるそうですが、仏教のお話はさておき、2年後に、青山杉雨氏生誕100年を機に、中央ではイベントの企画が進められているとお聞きしています。市にはどのような情報があり、どのように動いているかをお尋ねいたします。 ◎教育部長(三ツ口和男君) お尋ねの市の持ち合わせております情報、動きでございますが、青山杉雨氏は明治38年に旧葉栗郡草井村大字村久野に出生された後、4歳のときに上京、平成4年に書家として文化勲章を受章され、その後、平成5年2月13日に御逝去をされました。 青山杉雨生誕100年に関しましては、去る7月29日に江南市歴史民俗資料館に東京のイベント会社から、2012年に東京国立博物館において青山杉雨生誕100年展を開催しますが、青山氏の生誕当時の村久野の写真はありませんかとの照会があり、歴史民俗資料館からの報告により青山杉雨生誕100年展が開催されることを承知いたしました。 現在の状況につきましては、この展示会が2012年7月17日から9月9日まで東京国立博物館で開催されることを把握している状況でございます。 ◆11番(尾関健治君) 青山杉雨氏に係る蔵書品は、江南市内にはどこにどのような内容のものがあるのでしょうか、把握している範囲で結構ですのでお聞かせください。 ◎教育部長(三ツ口和男君) 青山杉雨氏に係る所蔵品につきましては、市としまして4点確認しております。いずれも寄贈された作品でございます。寄贈順に申し上げますと、1点目は江南市草井小学校の講堂に「成道」という額が飾られており、また同小学校の西側出入り口付近には、同じく「成道」という文字を彫られた石碑がございます。2点目は、市民文化会館特別会議室に「龍鳳」という額が飾られております。3点目でございます。市役所秘書室に「愛竹」という額が飾られております。もう1点、4点目でございますが、すいとぴあ江南の多目的ホール入り口の壁面に「快哉」という額が飾られております。以上、4点を把握しているところでございます。 ◆11番(尾関健治君) ありがとうございます。 江南市では、このような著名者である青山杉雨氏の作品の展示会など、過去の実績があればお聞かせを願います。 ◎教育部長(三ツ口和男君) 青山杉雨氏の作品の展示会などの過去の実績につきまして市として把握しておりますのは、平成12年6月2日から4日の3日間、江南市民文化会館第2会議室におきまして、青山杉雨追悼7回忌写真展が開催されました。また、平成19年6月1日から3日の3日間、江南市民文化会館第2会議室におきまして、文化勲章受章青山杉雨追悼13回忌書簡展が開催されました。いずれも、江南市文化協会主催によります文化祭の折、同協会の加盟団体でございます江南郷土史研究会により開催されたものでございます。 ◆11番(尾関健治君) 青山杉雨氏の生誕地は現在の村久野町冨士塚であります。前陸浦副市長さんの御自宅の近くの巡見街道沿いにあり、この議場内の皆さんも何度となくこの前を通っておられたことと思います。地域としては、青山杉雨氏が著名人でもあり誇りと考えるが、情報が乏しく戸惑っておられるように思います。広報「こうなん」などで情報を流し、認識の向上を図ってはどうかと思いますがいかがでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎教育部長(三ツ口和男君) 広報「こうなん」等で情報の提供をしてはということでございますが、江南市出身で文化勲章を受章されましたのは、最高裁判所長官の昭和56年に受賞されました横田喜三郎氏と、書家で平成4年に受賞されました青山杉雨氏の2名でございます。また、書家の文化勲章受章者は、青山氏を含め過去4人しかお見えになりません。書道界におきましては、日本の巨匠とも言われた方でございます。そうしたことから今後におきましては、広報「こうなん」や市のホームページで青山氏の功績や、市民文化会館、すいとぴあ江南、草井小学校等に寄贈されております作品を紹介していきたいと考えております。 ◆11番(尾関健治君) 東洋経済社が「都市データパック」を毎年発刊しており、全国の都市データを把握するバイブルのようなものとなっておりますが、江南市出身者には、横田喜三郎、一竜斎貞花、中野友加里とありますが、青山杉雨氏の情報も伝えてはどうかと思いますが、御認識をお尋ねいたします。 ◎経営企画部長(大島茂樹君) 東洋経済新報社発刊の「都市データパック」につきましては、毎年2月ごろに調査がありまして、その内容を最新のものに更新をして報告するということになっております。その中に出身の著名人の項目がありまして、ただいま議員から紹介をいただきました3人の方を報告し、掲載しているということでございます。次回の調査におきましては、青山杉雨氏も江南市出身の書道家として報告し、広く紹介をしてまいりたいと考えております。 ◆11番(尾関健治君) 論語に「温故知新」という教えがあります。青山杉雨氏の書風や文字には深い教えが秘められているように思えます。学校の副読本などに参考文献として取り入れるなどして郷土の偉人を伝えていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 8番目の項目に移ります。 テレビや新聞報道で御存じのとおり、去る8月24日に、木曽川の川島大橋付近で北部中学校の生徒の水難事故がありました。警察、消防、学校関係者などの必死の尽力も及ばず、悲しい結果となり、御冥福をお祈りするばかりであります。 新聞の報道によりますと、事故の一報を受けた教育委員会は、緊急の校長会を開催し、児童・生徒に対して川の遊泳禁止を周知徹底するよう呼びかけたとのことであります。学校にプールがなかった時代には、泳ぎは川で覚えたものでありました。今の子供たちは、学校授業やスイミングスクールで達者に泳ぎを習得していますが、自然の川の流れのいつどこが危険かを教えられていることはありません。川は遊泳禁止となったのであります。この認識についてお聞きしたいことがあります。 水難事故が二度と起こらない指導の徹底は重要でありますし、江南市が木曽川にはぐくまれて自然に恵まれたまちであることを忘れてはなりません。木曽川の自然になれ親しむことと今回の事故を教訓とした対策について、教育委員会の御見解をお伺いいたします。 ◎教育部長(三ツ口和男君) 今回の水難事故につきましては、先ほど御紹介のとおり、市内の男子中学生3名が、木曽川の川島大橋付近で川遊び中、3名とも流され、2名は自力で対岸に泳ぎ着き難を逃れましたが、1名がとうとい命を落とすという残念な結果となりました。 学校におきましては、夏季には川での遊泳禁止を指導しており、特に夏休み前には、川では泳がない、危険な場所へは近づかない、遊ばないと夏休みの心得事項を配布して注意喚起をしております。そうした中、事件を受けまして児童・生徒に対しましては、9月1日の始業式及び道徳や総合学習の時間に命の大切さを再認識させるよう努めるとともに、PTAや地域住民に対しては、危険な場所で児童・生徒を見かけたときには積極的な声かけを要請してまいります。 また、自然に親しむ教育につきましては、ことし10月にCOP10が開催されることもあり、海、山、川などの自然に親しむことの重要さや、夏休み期間中にCOP10関連事業として市内10小学校で生物多様性学習会を開催しました。また、児童・保護者には、同じくCOP10関連事業の「江南木曽川生き物ふれあい探検隊」で、川での生き物探しへの参加を呼びかけました。 このように教育委員会としましては、川での遊泳が危険であることを周知徹底すると同時に、自然となれ親しみ、自然の大切さを学ぶことも重要であると認識をしておるところでございます。 ◆11番(尾関健治君) 大変難しい問題ですが、木曽川から逃げるような教育指導は江南市や人間育成にも大きな禍根を残すことになるということは、だれが考えても明白であります。国交省は、ひとときの水は危険であるという考えを変えて、水辺に親しむ水辺プラザ事業の展開、江南市の木曽川河川では、平成18年度から平成20年度の3ヵ年事業で約7億円弱の費用を費やして整備が行われました。これらを生かすにも、今回の不幸な水難事故を無駄にせず、新聞記事のように水泳禁止で一件落着とならないように強く要望いたしまして、最後の項目に移らせていただきます。 平成18年度に、当局の国に対する積極的な提案・提言の結果が実を結び、国の認定事業、地域再生計画「花いっぱい・元気いっぱいのまち江南」のメインの事業の一つであります遊歩道・サイクリングロードの建設工事が今年度に終了し、周辺の市町とつながることになります。これを機に、何か記念となる企画を行うことに意義があると思いますが、当局の現在の御認識をお聞かせください。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) 遊歩道・サイクリングロードにつきましては今年度末に完成をいたしますので、木曽川沿線沿いで活躍をされているボランティア団体などとも協働いたしまして、何か遊歩道・サイクリングロードを生かしたイベントができないかを検討していきたいと考えております。また、遊歩道・サイクリングロードがつながります犬山市や扶桑町、それから一宮市などとも、一体型のイベントが実施できないか検討してまいりたいと考えております。時期につきましては、平成23年の春か秋に実施できないかと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆11番(尾関健治君) よろしくお願いいたします。 この事業は、私が平成20年度の12月議会の一般質問でお尋ねいたしました、木曽川の点の文化を、その点をつなぎ、上流と下流、そして左岸と右岸を面で結ぶ「川の駅」構想のまさにスタートであります。有意義なイベントが行われることを楽しみにして、私の今回の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。     (拍手) ○議長(岩田一洋君) 2番、小林弘子さん。     〔18番 小林弘子君 登壇〕     (拍手) ◆18番(小林弘子君) よろしくお願いいたします。 こんな朝早く登壇したことがあまりないので、おはようございます、改めて。 私は日ごろ、自然ごみの回収日などに朝地域を回っておりますと、皆さんに朝、ただいまの「おはようございます」が「グッモーニン」だったり、「グーテンモルゲン」「ニーザオ」「ボンジーア」「ブエノスディアス」「サワディー」、もっとたくさんあると思いますが、「ボンジュール」とかいろいろ、中には中学生には「おす」とかね、小学生には「おはよう」「おっはー」とかと言っていますけれども、このように最近、普通に自分たちの中の環境が、いろんな人が住み、そしてライフスタイルもすごく変わってまいりました。日本は、こんな狭い国の中で、みんなひざを突き合わせて住んでいましたよね、長い間。向こう三軒両隣はお互い情報を交換し合って、助け合って暮らしていたとてもいい国だったと思うんですけれども、最近、ライフスタイルの多様化、いろいろな人が住んでいるということで、恐らくこれは行政も、その人たちに落ちこぼれのない行政サービスをしようと思ったら、本当に大変な御苦労があるということは百も承知で、大きく評価した中で、さらにそれでもこの1番目の質問をさせていただきたいと思います。 個人情報保護法に関連して1番目は、江南市における高齢者及び児童の実存・実態の把握についてということで御質問させていただきました。 これにつきましては、私のすぐ近くに100歳になった御婦人がいらっしゃいまして、いつも本当にお元気な方で、一人で手助けなしにつえをついて近所を散歩していまして、近くの給水塔広場というところで時々ベンチで少し休憩して、そこを通る人をつかまえて、「あんたこのごろ元気ないね、しっかりしなきゃだめですよ」とかということを言っていて、とてもいい状況でいます。その方は、市長さんが、自分が100歳のときにうちまでお祝いに来てくださってというふうにとても喜んでいらっしゃいまして、江南市ではよもや、今日本じゅうで騒がれている100歳以上のお年寄りの実存・実態がわからない、住民票にだけあるというような格好のことはあり得ないと思っておりますが、今現在、このことにつきましてはどのように把握していただいていらっしゃるか、一度お聞きしたいと思います。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 100歳以上の高齢者の状況につきましては、9月1日現在、17名の方がいらっしゃいます。施設入所が9名、在宅が8名でございます。すべて状況、生存しているということを確認しております。 ◆18番(小林弘子君) 大変恐れ入りますが、どんな方法で実存確認ができているか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 施設入所の方は当然施設の方で確認をしております。それから、在宅が8名でございます。介護保険を利用している方が6名ございました。そのうち2名の方が介護保険を利用されていなかったもんですから、その方に対しては、うちの職員が直接会って面談をしております。 ◆18番(小林弘子君) わかりました。     〔他に発言する者あり〕 ◆18番(小林弘子君) (続)住民票は実存・実態がないので、今こんな問題が起きたんだと思います。 今、介護サービスを受けたりしている方は、一番わかりやすい形で行政サービスの手が届いている、そしてまたそれにかかわっているコーディネーターの方や民生委員さんのところで実存確認ができていると思うんですが、ここはこれ以上はよろしいんですけれども、例えば今度の敬老の集いとかがありますと、次の後期高齢者ぐらいの方たちが対象になると思いますが、ことしも75歳以上がお招きを受けているんでしょうか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 75歳以上の方を対象に招待状を出しております。 ◆18番(小林弘子君) 何名ぐらいですか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 平成22年8月16日現在で9,539人でございます。 ◆18番(小林弘子君) 敬老の集いに私どもが伺わせていただきますと、どなたか若い人がおいでになったりして、家族のかわりにといって受付で記念品だけいただいて帰っていく方とかがいらっしゃるんですけれども、この辺については恐らく本当の意味での実存・実態は確認しにくい人たちなのではないかと思うんですが、その辺については何かお考えでございましょうか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 当日お見えにならない方に対しては、市役所で記念品の方をお預かりいたしまして、親族の方とか御本人さんが直接お見えになってお渡しをしております。 ◆18番(小林弘子君) 本人がおいでになれるという状況が一番いい状況だと思いますが、御家族ということで最近のいろんな事件が起きておりましたので、老婆心で心配してお聞きしたんです。そこの段階については、当日会場においでにならない方の方が絶対に多いと思うんですね。これだけの数いらっしゃるわけですから、文化会館に入れる人の数を考えただけでも半分以下になってしまいますよね。ですから、先ほども申し上げました。行政が全部把握するのはとても難しい状況であり、実態であると思いますが、その中でより緻密にこうした把握ができるように、今後とも御努力いただきたいと思います。 このことにつきまして、周辺で何か火災やら事件が起きたときのための緊急時に、支援をお願いしたいという人たちに自主登録ということをおやりになってくださっていると思います。一番把握できる、直接家族と本人からの希望ということで、これについては個人情報を届け出てもいいという制度でしたね、これはとてもいいと思っていますけれども、今どんな登録状況になっていますか、教えてください。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 市では、ひとり暮らしの高齢者や重度の障害者の方などを対象に、災害発生時に援護が必要になる方の災害時要援護者登録を行っております。平成22年7月31日現在の登録者数は、全体で908人であります。 その内容は、介護保険認定者で要介護3・4・5の方で86人、ひとり暮らしの高齢者で537人、中間独居の高齢者で29人、高齢者世帯で42人、身体・知的・精神障害者、難病者で146人、外国人で32人、その他が36人という状況でございます。 ◆18番(小林弘子君) この自主登録してきてくださった方の情報については、例えば委託先といいますか連絡先、受けてくださる人たちというのはどこになっていますか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) この申請書を市の方に提出していただいております。江南市の市が江南市災害時要援護者登録台帳を作成しまして、毎年2月末現在、7月末現在の状況を把握しまして関係機関の方へ情報提供をしております。 ◆18番(小林弘子君) その関係機関につきまして、実際には地元でどういう方とか、その辺はおわかりになりますか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) この登録台帳につきましては、自主防災会長さん、区長、町総代、民生児童委員の方へ提供をしております。 ◆18番(小林弘子君) わかりました。 先ほど7月31日現在とおっしゃいましたけれども、実はある区長さんから、また亡くなった人の名簿がそのまま来たよというお話を伺いました。例えば、その状況とかデータを変更した場合というのは、主にお亡くなりになったとかお引越しする、それとか施設に入ってしまうとかということだと思うんですね、変更の要因といういいますのは。それは発生したときにすぐに、お渡しした名簿を訂正といいますか、チェック、確認するということは、その時点では細かくはできないんですか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 死亡された方とか、転居とか、転出があると思いますけれども、随時しておる状況でございますけれども、毎日毎日チェックするわけにはいきませんので、時間を区切ってやっておりますので、その辺のタイムラグというのは多少あるかとは思っております。これからそのようなことがないように努めてまいりたいと考えております。 ◆18番(小林弘子君) わかりました。 区長さんですとかが、例えばお亡くなりになったら当然わかると思うんです、お葬式があったりとかいろいろな。ただ、どこかほかの施設に行きますとか、そこからいなくなるとかというような情報というのは、区長さんでははかり知れない、やってられないことも多いと思うんです。たまたま今回亡くなった方の情報があったので、えっ何でこの人が名簿にあるんだろうというふうにおわかりになったんだと思うんですね。行政サービスの中で、どこまでが区長さんや自主防災会長さんにお教えするのがいいかというのを当意即妙に対応してくださるのが、その辺で期間があったがために、今全国でいろいろよくわからない人が出てきたりしているのは、何か手続の空間みたいなものがあったんですよね。それのほかにいろいろ要因もあったようですが、そんなことを危惧いたしますので、なるべくそういう情報はよろしくお願いしたいと思います。 それからもう一つ、この同じ課題の中で、児童につきましての実存・実態ですけれども、これにつきましても、例えば今回子ども手当のことがあったりしまして、子供たちが実際に江南市で生活している、その辺の情報というのは確認する手だてとしてはあったと思うんですね。これにつきましてはどのようにやっていらっしゃいましたか、教えてください。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 子ども手当につきましては、支給対象児童の確認ということで、住民基本台帳に基づきまして、実は書面上で行っている状況でございます。ですから、居住の実態の調査というものは実際は行っておりません。 ◆18番(小林弘子君) そんなにしょっちゅう発生していては大変なことなんですけれども、子供についてはもう一方で心配されることとしては、ネグレクトだったり、児童虐待だったりして、確かに生まれて出生届を出し、その後養育していますけれども、保育園に入らなかったりとか、何かそういう公的なところに子供が属することがないと、まず把握するのはとても難しいことだと思うんです。たまに御近所で、しょっちゅう子供の泣き声が聞こえるよというような通報がありまして、ただ御近所から直接言うと、私どもが何か勘ぐって言っているように思われるのは大変だからちょっと調べてくださいませんかなんていう情報があったりしまして、お届けしたときにたまたまその子が保育園に行っていれば、保育園でお昼寝のときに、ちょっと汗っぽくなったら着がえさせたりしたときに、何か体に傷がないかどうか調べてくださるとかいう配慮がありました、今までも。ですけれども、そういう状況が持てない場合、本当に難しいことだと思うんですね。ただ、この子ども手当があるということで、親の養育本能みたいなものが違う形で、子供を利用しようとか思って大事にしようと思ってくれれば、これは逆転の発想でいいのかなと思っていますけれども、この辺につきましては日ごろどんな御配慮をいただいているか、少しお聞きしたいと思います。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 議員おっしゃられましたように、保育園とか小学校に通ってみえる園児・児童の方につきましては、当然保育園の保育士、それから学校の教員等で見守りはしておるわけでございますが、保育園に例えば行っていない小さなお子さんにつきましては、私の方に近所の方から実は通報がありまして、通報しますと市の職員がすぐに駆けつけまして現状を確認させていただいております。そして、保健センターとか、あと一宮児童相談センターと協議をしながら見守りを続けている状況でございます。 ◆18番(小林弘子君) 大変御苦労な作業だと思うんです。そういう方に限って、外でとてもいいごあいさつをなさったり、お子様のことなど口をぬぐったように、全然そういうそぶりも見せないような御家庭でも起こっていたりするんですね。その辺がとても怖いことでして、私たちの素人でははかり知れないこともあり、児童相談所などの多くの事例やお知恵を拝借して、今後も油断なく手当てをしていただきますようにお願い申し上げます。 それで、次に参ります。 次に出しましたのは、公共施設のバリアフリーを再確認及び改善してくださいということを述べさせていただくんですけれども、江南市の市民文化会館は、いつも言っておりますけれども、あの年度につくったものとしてはかなりいい形でバリアフリーは実現されたものとして評価しておりました。ただ、バリアフリーにしている部分を使う方の側が、ちゃんと皆さんが理解をし、市民に情報公開して有効に使っているかどうかということについてかなり疑問点が見つかりましたので、そのことについてお聞きし、改善についてもお聞きしたいと思います。 文化会館は、ホワイエの前に入っていくところからずっともちろんスロープはありますし、中に入ってからなんですけれども、ちょっとここについては、点字ブロックなどの中でどうしたらいいかという動線がはっきりと示されていない部分が多くて、点字ブロックを全部つけろと言っているんではないんですけれども、有効なつけ方。例えばポイントポイントで、エレベーターの先に何かがあるとか、上がったときに、歩く道だけのことではなくて、左にトイレがありますとか、何かそういうようなのが点字ブロックで本当は表示できるんですね。そういうことも含めての動線の整備状況というのをお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育部長(三ツ口和男君) 議員お尋ねの部分でございますが、先ほど申されましたように、江南市民文化会館の視覚障害者に対応した動線の整備状況の経緯につきましては、平成10年度に高齢者・障害者等を含め、すべての市民があらゆる公共施設を円滑に利用できるよう、人にやさしい街づくり事業の推進を図るため、江南市の人にやさしい街づくり基本計画、障害者計画推進会議を立ち上げ、バリアフリー対策について検討が重ねられました。その後、平成14年度に、人にやさしい街づくり推進事業の中で公共施設の事業を実施してきたところでございます。 具体的には、横断歩道等標示ラインの設置や誘導ブロックを、市民文化会館敷地南側の出入り口の歩道からレストラン「藤まつり」東の通路を通り市民文化会館に入り、受付窓口まで設置をいたしました。ほかにも、1階・2階のエレベーター前で停止するための誘導ブロックを設置しておるところでございます。 なお、受付から各会議室等までの誘導ブロックは設置をしておりません。受付の窓口から希望される各会議室等までは、文化会館の職員を案内させていただいておるのが現状でございます。 ◆18番(小林弘子君) 当然そのとおりなんです。人にやさしい街づくりを推進する条例の中で整備をしたということになりますとそれでいいんですけれども、実際に利用している方たちにとっては、最近受付に人も少ないですし、人もいなっかったりする。そういう状況の中で一番いいのは、人がソフトで、優しく御案内したり手助けするのが最高のバリアフリーなんですけれども、なかなかそういうふうにいっていない。それともっと逆に言うと、自立できる人については、視覚障害でもさわったりすることによって自分が自主的に自立していけるという、その部分も当然尊重するべきだと思います。 以前、点字ブロックをどこまでつけても切りがないので、見取り図的なものを凹凸で、--点字も本当は全員が勉強しているわけじゃないんですよ、中途失明の人なんて点字ブロックを読めませんから--今でこぼこで簡単に、こっちに行くとか、中の設計図といいますか、それをでこぼこにつくったのなどをボランティアのグループなどが地図をつくったりしていますので、そういうものも今後活用していただければ、人の手の足りない分、ブロックが足りない分を補っていけるのではないかと思います。これについては課題ですから結構です。 それともう一つは、その当時、あれができたころには、通路のスロープは当然12分の1の傾斜を守っていて問題なかったんですけれども、今は逆にスロープをつけたことによって水平よりも不安定なんです、歩くについて。足の不自由な人、目の不自由な人が歩くのに不便なので、スロープのあるところに手すりをつけるということが、ここ数年当然のように--多分行政の方でも御指導いただいていると思うんですけれども--なっています。一番とても不安で歩きにくいよと皆さんがおっしゃるのは、大ホールの東側の通路とかね。手前の西側の方については、通路が少し狭くなっていますよね。東側は広くなっている分とても不安定だそうです。それから、障害者ではありませんけれども、女性でメニエール症候群を持っている人は、傾斜のある道はとても怖いんですね。文化会館に出かけるときに、ぺちゃんこのスリッパを履いていく人はあまりいません。ちゃんとしたそれなりの靴を履いてお出かけの人も多いので、あそこはとても不安で歩きにくいという皆様からの御意見がございましたので、一度あそこの手すりについて御検討いただけないかどうか。 ◎教育部長(三ツ口和男君) 文化会館大ホール会館内の東側の通路のことでございます。この部分につきましては、現在、議員申されましたように、緩やかなスロープになっているのは認識しております。そんな中で、ある意味危険な部分もあるというようなことは伺っておるわけなんですが、対策といたしましては、滑るというような防止については、フロアには滑りどめのシートが敷かれておるというのも現実でございます。ただ、まだまだそういう御相談があるということでございますので、管理者とも相談して今後の課題とさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(岩田一洋君) 小林弘子さんの質問中でありますが、暫時休憩いたします。     午前10時30分 休憩---------------------------------------     午前10時47分 開議 ○議長(岩田一洋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 小林弘子さん。     〔18番 小林弘子君 登壇〕 ◆18番(小林弘子君) 先ほど傍聴席の方から声が聞こえにくいという御指摘がありましたので、ちょっと大きな声でしゃべらせていただきます。 先ほど文化会館の手すりのところまでお話をさせていただいたと思います。文化会館で実は観劇しますのに、大ホールはいいんですけれども、小ホールは車いすの人たちが観劇する場所というのが、一番後ろの入ってすぐの扉の横が指定されています。同じ観劇料を払って皆さん観劇するんですけれども、いつでもそこなんですね。そんなことはおかしかったなあと。たしか文化会館ができた当時、1階のアリーナ席の一番後ろにちょっとしたフレームがあって、これは当局にお聞きしましたら、あれは通路だとおっしゃるんですけど、かなり広いスペースがあります。そのフレームのすぐ後ろに車いすを並べても十分余地はあって、そこに並べていただけると、今まで2階の一番後ろのドアのあけ閉めがうるさいようなところにぎゅうぎゅうに入れられていた車いすの人は、そこで、本当に前の方で、実際に今講演している人やその人の顔がよく見える、とてもいい状況だったというふうにお聞きしました。どうやってそこにお通ししたかといいますと、小ホールに横の口から入っていきますと大きなスロープがあるんですけれども、そのスロープに入ってしまうと、もうあとずうっと順番に、小ホールの受付の右側の方にあるスロープを上がっていって、必然的に2階の一番後ろの席にしか車いすは到達できないんです。ですけれども、そのスロープの始まる前の外ですけれども、ステージドアがあります。向かって私どもから見ると左側にありますが、そこは幾らでもあけることができて、そこから入るとアリーナの横のドアからそのまま、ずっとスロープがあって進入できます。そこで、アリーナの後ろで観劇することができるんですね。例えば主催者側に、そういう方法がありますということを伝えて配慮をしていただく、または文化会館側がそういう配慮をする。チケットを売ったりすることについては文化会館がやっているわけですよね、今のシステムの中で。そうしましたら、ある意味そこへ見に来る方、音楽を聞きに来る方、その人たちに対する当然の配慮があっていいのではないかと。 大ホールなんかで催しがありますときには、あれはS席もありまして、もちろん観劇、音楽鑑賞をするにも値段が違っていますし、そしてまたあそこはまだアリーナに入る方法が、先ほどのスロープのある通路から入ることができるんです。ですけれども、小ホールは最初からそういうふうに限定されていまして、これを何とかソフトで配慮し、改良することはできないかというふうに申し入れておりました。それについてはいかがになったかお答えいただきたいと思います。 ◎教育部長(三ツ口和男君) 議員の御指摘の小ホール西側のドアでございますが、非常口として設置してあるものでございます。小ホール施設内で災害等が発生した場合には、そのドアをあけて外へ避難するためのドアでございます。ただし、非常口は出入り口でもございますので、外から入ることについては可能なことであります。ただし、一般的に事業主の主催者は、小ホール前で受付を設置され、利用者はその受け付けを済ませてからホールに入場されるということでございます。議員がおっしゃることを行う場合には、主催者との入念な事前打ち合わせが必要かと思います。 また、通路は災害等の発生した場合の避難通路となります。その通路には、障害物を置くことや避難通路の幅を途中から狭めることは非常に危険だと思っております。したがいまして、車いすの利用者の皆様には小ホールの専用席にてごらんいただきますよう、お願いをしたいと思っております。 ◆18番(小林弘子君) 専用席とおっしゃいましたけれども、あそここそ狭いです。すぐドアで、入ってきた人が、車いすの人で車いすに自分の私物のバッグなどを脇にくくりつけたり後ろに置いていたりする人が、もうそこでぶつかるような状況なんですよ。それが専用席ということ自体がおかしいと思いますし、通路とおっしゃいますけれども、じゃあ大ホールの1階のアリーナの後ろの幅と小ホールのアリーナと2階に上がるところの幅というのはどのぐらい差がありますか、一度でもおはかりになったことはありますか。 ◎教育部長(三ツ口和男君) 御指摘の幅については、今のところ承知しておりません。 ◆18番(小林弘子君) 邪魔にならないです。しっかりあいています。それと、そこにみっちりになるほどもしかしたら車いすの人はなかなかお出かけになれないかもしれないんですけれども、でもそれは当然ノーマライゼーションとして用意すべきことだと思います。もちろん車いすの方だけではなくて、補装具を使って歩行している人たちも一番後ろにしか入れない。ですから、友の会がそういう会員の方を、ずうっと今までも会員になっていただいている方がたくさんいるわけじゃないですか、そういう方たちを認識しているわけですから、そこについてはちゃんとアリーナ席に御案内できるノウハウ、人の力でも何とでもなると思うんですね。その辺をこれから先しっかりと御検討の上、改良していただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。 それから、これは聴覚障害の人たちについて、この文化会館ができたときにも一度その後お話をさせていただいたことがあるんですが、中のホール及び場内のいろんなところに電光掲示板があるんですね。例えば、今やっていることだとか、それから休憩時間がどのくらいかとか、ロビーでは開演前ですというような表示とか、それからホール内では例えば呼び出しとかがあったり、例えばきょうのように、今、暴風警報が出たとかというような速報も含めてですけれども、それを利用して、もちろんそれは耳の聞こえる方にだって、何かやっている最中でしたら電光掲示板で表示するというのが一番効果的な方法だと思うんですが、それにつきまして、開演のお知らせのアナウンスは場内の中では聞こえていたりしていますけれども、外にはなかなか聞こえなかったり、ましてや難聴、そして聴覚失調の人には聞こえない状況なんですね。それをカバーする意味であの電光掲示板があったと思うんですが、あれについてはいかがしているのでしょうか。 ◎教育部長(三ツ口和男君) 文化会館内の電光掲示板の表示につきましては、市民文化会館指定管理者に確認をしましたところ、指定管理者制度が導入する前から既に故障をしており使用していなかったとの回答がございました。そこで、市民文化会館管理公社当時の職員に確認しましたところ、電光掲示板に表示する機械が故障し、使用不能となったため、修理にかかる費用を見積もったところ、金額が約1,000万円かかるとのことでございました。そんなところで修理をあきらめたという現実でございます。 なお、聴覚障害者の方には、開演等を知らせる方法といたしまして、主催者にお願いをいたしまして、開演等を記載した用紙を提示していただくようお願いしているところでございます。 ◆18番(小林弘子君) 何かとても残念な、それだけの施設を持っていた文化会館だったんですけれども、今そういうことになっている。早急にどうこうということが、今の金額をお聞きするとちょっと大変かなと思いますけれども、さっきも言いました。人のソフトの力でカバーできることは極力やるべき。それしかほかに解決策が見当たらないのはとても残念です。最初にやり始めたころ大ホールに、今、市長あいさつとか何というプログラムまで出ていて、敬老の集いなどでお年寄りが「ああ、あれが市長さんだわなあ」なんて言っているのを聞いておもしろかったんですけれど、それがもう全く真っ暗です。ですから、それについて何とか将来的にいい方法があればとお願いしておきます。 それから次に、これは今度は福祉会館のことについて同じようなことなんですけれども、お尋ねしたいと思います。 福祉会館の利用状況の中で、これ自体が本来でしたら、もう建てかえようという話も数年も前に出ましたね。あそこのタマコシが閉店するころに、一番市の真ん中あたりで、階数も他階数にわたり、エレベーターもエスカレーターもあって、給湯設備もあり食事のこともできるような施設をいっぱい持っているので、あそこを福祉会館にして、子供図書館や情報図書館、生活相談なんかも全部できるようなものにしたいと皆さんから提案されたときに、あれを私どもは取得することができなかったとても残念な経過があるんですけれども、今の福祉会館を、またそれではそういう改装ができるかというと、多分お答えはわかっていますので、現在の福祉会館の利用時につきましてお願いしたいと思います。 ここにつきましても、先ほど文化会館のときにお尋ねしたと同じように、福祉会館なんですが、点字ブロックの動線がちょっと足りないと思います。あれにつきましても何か改良の方法がないか、お尋ねします。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 点字ブロックの標示につきましては、事務室の窓口とエレベーターまで点字ブロックが設置してございます。2階につきましては設置してございません。ただ、2階はほとんどすべての壁にスロープがつけてある状況でございます。事務所にお声をかけていただければ職員で御案内できるような対応をさせていただきますので、指定管理者の方に事務室で申し出ていただければ御案内させていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆18番(小林弘子君) 今のお答えでも十分わかりますけれども、でも今1階でデイサービスをやっていまして、あそこの部分に入っていく方たちは元気なお年寄りが毎日来ていらっしゃいますからがやがやと行くんですけれども、せめて階段までぐらいはあってもいいし、2階にはこういう会議室があるという、その名前ぐらいがわかる形で、先ほど言いましたように、見取り図がわかるような形の点字があってもいいのではないかと思います。エレベーターがオールマイティーじゃないということを多分皆さん御存じと思いますけれど、結構閉所恐怖症だったりメニエールだったりしてエレベーターが嫌だという人もいるんですよ、中には。そういう人たちはどうあっても「階段はどっちですか」といって、あの緩い階段を上っていこうとします。そういうことに対しても、もちろん受付で聞けばわかるじゃないかということになりますけれども、受付も今あそこの中では、高齢者の方の担当の方、寮母さん、そしてボランティアセンターや福祉協議会の関係、みんなそれぞれ任務を持っていまして本当に忙しく働いていらっしゃいます。そこでそういう方が入ってきたときに、例えば見つけて飛び出してきてくださるならいいですけれども、受付に「すみません、どっちが階段ですか」というようなことを聞きに行かなくちゃいけないと思います。ですから、先ほど人的な配慮で人が御案内しますと言ってくださったことをどうやったらいつも実行できるかということについては、しっかりと把握して御指導いただきたいと思います。そのことによってしかカバーできない部分のバリアフリーもあるもんですから、お願いしておきます。 それから、この福祉会館ですけれども、もちろん名称としてはあそこは中央コミュニティ・センターですよね、またの名を老人福祉会館。どっちが先ですかね。老人福祉会館の方が先ですかね。そうしますと使う人たち、それから今、ボランティアセンターのいろんな会合だとかそういうものに使いますけれども、ボランティアも私たちが始めた30年前にはみんなとても元気でした。会議室で会議を始めるときに、そして中で障害児の人と遊戯をやったりそういうことに使おうと思うと、あの机を片づけ、いすを片づけ場所づくりをし、そしてまた開催する行事に合わせてテーブルを並べかえたりということもみんなで真剣にやりました。ですけれども、皆さんあれを持ったことはありますか。すごく重い机なんですね。もとどおりに直すように床に印がつけてありますけれども、また一つの行事が終わって、疲れ切ってからまたそれをもとの位置に戻す、かなり大変です。 先日も福祉ボランティアを皆さんにわかっていただくための「ふれあいまつり」というのを開きましたけれども、終わってからあれをもとに戻したり、文化会館からお借りしてきたあの重いパネルをみんなで2階からおろして文化会館の2階まで持ち上げるのに、本当に大変なことを今ボランティアやそういうことにかかわっている人たちがやっています。せめてあの机、よその文化センターなり福祉センターに私どもはよく活動で出かけるんですけれども、大抵キャスターがついていて、材質もあんな重いのではなくて、もっと軽い素材で動かせるようなのが用意されています。もちろんそれは建設年度が新しいからとか資材が豊富だからとかということになってしまうのかもしれませんが、せめて活動を支援するという意味では、そういうことも一度お諮りいただきたいと思います。 先日、重いテーブルですけれども、下の荷物を載せるところに金属の桟がついていて、そこを持っていましたら、一番手前のが外れてどかんとひざに落ちてまいりました。かなり痛くて、当分青あざがありました。次に行きましたら、それ1本が外してありました。なくならせてありました。それはそれでいいんですけれども、もしこれが、車いすの人がそこにお座りになって、足の上にがちんと落ちるようなことがあったり、そういうことが起きたらどうするんだろうというふうにとても心配になりました。古くなっていることは仕方ないとしても、設備の点検みたいなことを今どのようにやってくださっていて、そしてどんな改善をしてくださっているのか、現況をお尋ねしたいと思います。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 館内の設備の備品につきましては、随時職員の方で点検を行っております。また、利用者からの御報告などにより、修理できるものは修理をして対応させていただいております。 ◆18番(小林弘子君) わかります、それは。補助いすも、壊れてはいませんけれども、水平にならないのがほとんどです。前に倒れていたり、後ろに曲がっていたり、それに座ると本当に大変だと言っておりました。 それとテーブルの高さが、もちろん車いすの人が本来のいすをどかして車いすでそのテーブルにつくという形にするには、高い方がいいんですね。ですけれども、普通の補助いすがその高さに対して低過ぎて、背の低い方は字を書くのにとても肩が凝ると言っておりました、ちょっとしか体が出ないといって。せめて補助いすの買いかえぐらいは、あれはどのぐらいの年度でやっていただけるんですかね。ないでしょうか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 予算的なことを考えますと、新しいのに取りかえるというのは今の現状ではなかなか難しいというふうに感じております。 ◆18番(小林弘子君) もちろん市の庁内でも古い事務用品・器具をいろいろ修理してお使いになっているのを目にしていますし、そのことはよくわかります。ですけれども、せめてね、老人がそこで活動し、そして障害のある方たちをサポートするボランティアとかがそこで活動している現状を考えましたら、例えば実習室とか、そういうところ一つだけでも少し動きやすいキャスターつきのテーブルにするとか、いすもそれに合わせた形のいすに変えるとかというのを順を追ってやっていくことができないかどうか、それについてはいかがでしょう。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 私ども、2階の集会室をいろいろ見て回りまして、確かに先ほど議員がおっしゃられたように、机が大変重うございます。大人一人で持ってもなかなか大変かなあというものもございました。ただ、一部の会議室では軽いものもございました。ただし、キャスターはついてございません。議員おっしゃられた御指摘の件につきましては、今後指定管理者ともよく相談しながら考えてまいりたいというふうに考えております。 ◆18番(小林弘子君) 中央コミュニティ・センターという役割を果たしている以上、それぞれ各地区に公民館や学供ができてきて、そこには新しい机があったり、いすがあったりしているわけですね。そうすると、そういう要素も含めてそこを見直ししてさしあげるのが本当ではないかと思います。現に私は、あのテーブルは絶対に一人では持てません、重くて大変です。そんなことも含めて。 それとほかの設備ですけれども、会議室にありますロールスクリーン、皆さんも最近はパソコンでいろんな映像を出しながらプレゼンテーションとかをなさっていますけれども、あれは出てこないです。無理無理やると、がたんと斜めに曲がって落ちてきたりするんですけれども、使いようがない。仕方がないので、紙を竹に通したのをそこにひもでぶら下げたりして、その会合を開くときの横断幕に使ったりとか、ちょっとしたプレゼンをやるための白い紙をそこにぶら下げたりとか、そういう使い方をしているんですけれども、それにつきましてはごらんになったことはありますか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 2階の大会議室のロールスクリーンというのは、ちょうど黒板のところにあるものは確認させていただきました。それにつきましては、下にきちんとおろせば使用できる状況でございました。 ◆18番(小林弘子君) 運よくでましたね。普通でないんです、真っすぐに。斜めになったら最後、おりてこないんです。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 私が確認したときには出ました。 ◆18番(小林弘子君) じゃあ、今度からいつも部長さんをお呼びしなきゃいけませんね、何かやるときには。いろんな方が利用し、いろんな目的に使うという中で、かなり大変じゃないかと思うんです。 それともう一つですが、下の大広間のステージについています--あれはどんちょうというんじゃなくて幕なんですけどね--ちょっと豪華な材質でできていまして幕があるんですが、それも上のところをひもで一つずつ縛りつけて今やっと使っている状況なんです。皆さんが「江南市はカーテンの特産の市じゃなかったですか」と。せめてカーテンぐらい何とか、どんちょうとまで言わないですから、カーテンぐらい、ひもでぶら下げなくていいようなものを何とか設置できないんですかというふうに、なかなかうまくあかないです。そのたびに会館の人で御機嫌を直しながらやる人を呼ばないとあけ閉めができないような。あそこは老人福祉センターのいろんな催しがあって、お年寄りの方がかなりたくさん出入りしている場所なんですけれども、もう少し普通の市民が普通に使えるような形での修理・点検が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 大広間のどんちょうにつきましては、一部破れておりますが、開閉はできる状況であると聞いております。もうしばらく様子を見させていただきたいなあというふうに考えております。よろしくお願いします。 それで、先ほど点字ブロックのお話がございました。私、2階にスロープがつけてあると申し上げました。手すりの間違いでございましたので、訂正させていただきます。よろしくお願いいたします。 ◆18番(小林弘子君) そんなことで、なかなかいい御返事はいただけなかったんですが、建物の持っている目的に合わせた形での改善・改良を今後ともよろしくお願いして、以上にしておきます。 もう一つの質問ですけれども、先ほど尾関議員もお話しくださいましたが、江南市は幸いのことに土とコンクリートだけの市とは違って、近くに木曽川という第1級河川があって、水の恩恵といいますか、空気やいい水をもらいながら生きている市だと思いますけれども、その中で、もちろん先日のあの悲しい事件もこの下敷きにはございますけれども、またちょっと違った形で御質問させていただきたいと思います。 私が取り上げたことでいきますと、親水環境における危険意識の啓発と訓練についてというふうに申し上げました。最初に、親水環境ということについて少しお尋ねしたいと思います。 親水環境というのは、もちろん木曽川だけではなく、江南市は子供のころに五条川に、今もいますけど、小・中学生で五条川にフナ釣りに行くんだよといって小さい釣りざお持って走っていく男の子がいたりとか、そういうものもあったりとか、それから、もちろん今は暗渠にしてふたを大分かけましたけれども、般若川、日光川からのそういうところも、前は犬の散歩をしに来た人が、川で犬が集まっているからといって入れたりして、結構いっぱいいろんな川があったんですね、江南市は。曼陀羅寺にもちょっと水があって、滝のあたりに子供たちが来て入ったりとか、そういう意味ではとてもいい場所ですし、昔は、よく市長さんがおっしゃいますけれども、木曽川でも水遊びができてととても楽しそうにおっしゃるので、そういう歴史が江南市の中にあるんですね。親水環境ということで、もし市がここの親水環境ならばといって、先ほども少しCOP10のことでお話がありましたけれども、そんなことも含めて親水環境というものについて少し御紹介いただければと思いますが、いかがでしょうか。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) 親水環境ということでございますが、そのお尋ねの中には、私どもが管理しておりますしみず公園が親水環境になると思いますので説明させていただきます。 このしみず公園でございますが、江南市戦略計画の前の計画でございます江南市第4次総合計画の基本理念であります「水と緑を生かし愛と活力のあるまち江南」を将来像といたしますまちづくりの一環として、1級河川青木川のかつての水源でありました前野の清水を活用した公園づくりが進められて設置された都市公園でございます。公園の中には親水目的で、前野の清水のあった部分から水をくみ上げ、流れをつくり、その水が流れ込むビオトープ池が設置されております。毎年8月には親子で池の生き物などを見たりして水に親しむことができる観察会が開催されております。観察会の折には池の深さを10センチ程度にいたしまして、安全面に配慮をして開催をいたしております。 ◆18番(小林弘子君) ありがとうございます。 さっき尾関議員も、川とか水の中の自然の変容といいますか、そういうものについての危なさみたいなのを今の人たちはわかっていないというような御意見もありましたけれども、ここについてはいかがでしょうか。今、10センチぐらいにして入ってもいいよというときには、どんな配慮が行われていたんでしょうか。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) この観察会の折には、親子同伴でございますし、市の職員もついておりますので、水位も下げております。青木川沿いにございますけれども、直接川の中でございませんので安全・安心だというふうに思っております。 ◆18番(小林弘子君) わかりました。 清水、その源流みたいな、昔はここはすごく、昭和30年ぐらいまではどんどん水もたくさんあったとかと聞いたんですね。何かお菊さんという人が身投げしたとかという話もあったりして、そういうところなんですけれど、じゃあそれを安全な親水環境として整備してくださっているというふうにお受けとめします。 自然の川は、プールみたいに下がしっかりしているんじゃなくて、コケが生えていてぬるぬるしていたり、ちょっとした浅いところでも滑って転んだら、それこそ20センチでもおぼれるとかというようなことがあって、そういうようなことを教えてやらなくちゃいけないのかなと、そういう環境が整備されていれば親水環境としてすごくいいのではないかと思ったりします。 それから、今度は木曽川にもっと近いことをお聞きしたいんですけれども、先ほど国土交通省が木曽川の河川のあの辺に入ったらいけないという形での看板を立てるというふうにおっしゃいましたけれども、今実は犬山市でFM放送をやっているんですけれども、1時間ごとに「サイレンが鳴ったら川から上がろう」という犬山頭首工管理所からのメッセージを毎回言っているんですね。そういうようなこともあったりして、さっき忠平猿尾で突然水があふれてきたというお話でしたけれども、そういうようなことについては何か情報的に把握しているんでしょうか。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) 木曽川沿いの危険意識の啓発につきましては、中般若町から草井町、鹿子島町にかけまして、国土交通省の木曽川上流事務所、愛知県、江南市及び江南警察の連名で、次のような「危ない!上流で雨が降るとこの付近がよい天気でも川の水がふえて、この河原は離れ島になることがあります。この場所で遊んだり釣りをするのは大変危険です」という内容の看板を5ヵ所設置いたしております。これに加えまして、市が管理しておりますすいとぴあ江南の西の坂路が、午前8時から午後8時45分まで車両が通行できまして河川敷の中へ入れるようになっておりますので、注意喚起の看板をさらに検討したいと思っております。 ◆18番(小林弘子君) わかりました。 聞くところによると、サイクリングロードなどもいざとなったら冠水するんですというふうにお聞きしたんですけど、そこについてもそういう整備はしてくださっていますか。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) 今お話のありました河川内の施設、一部でございますけれども、遊歩道・サイクリングロードにつきましては、今年度末に一宮市や扶桑町とつながり、広域的な利用が考えられますので、平常から増水いたしますと冠水して危険であることを注意喚起する看板の設置を遊歩道・サイクリングロード沿いに設置することについて検討をしてまいりたいと考えております。看板の文面といたしましては、「この遊歩道・サイクリングロードは河川区域内にあり、洪水などで冠水するおそれがあります。増水等が予想される場合は危険ですから使用しないでください」というような文面を予定いたしております。 ◆18番(小林弘子君) わかりました。 ただ、今のをずっとお聞きして、私の言っている内容ももしかしたら、川は本当に危ないんだ、怖いんだといって、せっかく親水区域に生活している者としてあまりに悲しいなという思いがします。訓練ということを申し上げたのは、万が一そういうところで水に落ちるようなことがあったときに、今いろんなところでやっていることなんですけれども、着衣のまま水泳できる訓練、それから着衣で何とか浮いて助かるというような訓練をやっている学校などがあるというふうにお聞きしていますけれども、江南市の現況としてはいかがでしょうか。 ◎教育部長(三ツ口和男君) いわゆる着衣泳についての御質問でございますが、市内小・中学校に聞き取りを行いましたところ、近年では小学校4校で実施しているということでございます。訓練の指導者につきましては担任の教師や教頭先生で、内容は訓練というよりは体験学習ということでございました。 今回の水難事故により、何校かが今後着衣泳を夏休みに実施したいとの報告も受けております。教育委員会といたしましても、訓練の実施について各校へ依頼していくとともに、適切な指導者の選任について検討してまいりたいと思っております。 ◆18番(小林弘子君) ちょっとお聞きしましたら、古知野南小学校かなんかは、どこかよその消防でそういう資格を持っている人をお呼びしてプールの中で訓練をやって、例えばスニーカーの後ろに空気が入っているようなのを持って浮くとか、そういうところまで指導していただけるんだというふうにお聞きしたんですけれど、江南市の消防ではそういう資格を持っている方というのはまだいらっしゃらないんですよね。 ◎消防長(脇田和美君) 今の着衣泳のお話ですが、現在その指導ができる消防職員はおりません。そういったことから、早急に養成をしていきたいと考えております。養成後につきましては、学校とか地域などと連携をいたしまして、学校の授業や出前講座などで指導していきたいというふうに考えております。 ◆18番(小林弘子君) それは資格を取った方ができてからですね。 ◎消防長(脇田和美君) そのとおりであります。 ◆18番(小林弘子君) ぜひともたくさんの方に資格を取っていただいて、川をただただ怖がるとか、水をただただ怖がるんではなくて、学校の教育の中でも、自然と人間は水から生まれたんですから、水と楽しいライフを楽しめる、そのための一つの訓練としてためになる形でお進めいただきたいと思います。 本当は一番いいのは、猿尾堤の水をちょっとなだらかにして、昔は幾つもあったんですよ、十何本あったんです。その猿尾堤のところでお野菜を洗ったり、子供も遊んだり、馬も洗ったりしたそうです。そういうところがまだ少し残っていますので、できたら江南市で、せっかく歴史的なものですのでどこか調査の上、そういう形で残せる猿尾堤があるといいなあと。さっき忠平猿尾がありましたけれども、小三郎猿尾、猿尾の般若に近い、扶桑町に近い方なんですけど、そこに小さい猿尾が今とてもいい形のがあります。猿尾マタだったかな、カンベ猿尾かなんかです。ぜひともよろしく今後の課題としていただきたいと思います。ありがとうございました。     (拍手) ○議長(岩田一洋君) 3番、今井敦六さん。     〔4番 今井敦六君 登壇〕     (拍手) ◆4番(今井敦六君) 皆さん、こんにちは。よろしくお願いします。 今回、4点ほど質問させていただきますが、まず最初に100歳以上の方の戸籍についてであります。 8月26日付の中日新聞の記事の中で、三重県志摩市に163歳の男性の戸籍が残ったままになっており、中部地方でも140歳以上の方で戸籍が残っている方が11名あります。また、27日の新聞記事では、春日井市では1869年1月8日生まれの141歳の方が戸籍上存在しており、100歳以上の方で戸籍の附票に住所記載のない方が87名、扶桑町では13名、大口町では5名などの報道がされました。江南市でも、このような100歳以上の方で所在不明の方はありますでしょうか、お尋ねいたします。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 江南市では、100歳以上の戸籍のある方を戸籍電算システムにより検索いたしましたところ、64名の方の戸籍がございました。その中で、戸籍の附票に記載されております住所を確認いたしましたところ、17名の所在が確認できました。残る47名の方の所在は確認ができない状況になっております。 ◆4番(今井敦六君) 47名の方が確認できないということですけれども、なぜこのような戸籍が残ったままになっているのですか、お尋ねしたいと思います。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 考えられますことは、海外へ移住され、住所を移した先でお亡くなりになり、何らかの理由で戸籍のある当市に死亡通知がなかったことなどが考えられます。また、戦争による行方不明者とか、行旅死亡人でありますとか、あるいはいわゆる失踪者などが考えられると思います。 ◆4番(今井敦六君) 9月5日付の読売新聞なんですけれども、タイトルが「不明100歳以上297人、登録抹消8割」という記事が載っておりました。「100歳以上の高齢者が全国で所在不明になっている問題で、3日現在の不明高齢者は計297人で、このうち約8割の計241人について、自治体が職権消除などの方法で住民登録を抹消したことが読売新聞の全国調査でわかった。死亡届が出ていたのに住民登録に反映されないなど、自治体間の連絡ミスなどが原因と見られるケースも33人いた。所在が確認できた人はおらず、大半が消えた高齢者のまま住民登録から抹消されることになる。全国調査では、100歳以上の不明高齢者がいた55市区町に該当する高齢者の住民登録の現状などを取材した。8月14日現在の調査で242人だった不明高齢者は、その後、横浜市などでも判明、都道府県別では兵庫県の119人が最多で、市町村別では神戸市の113人に大阪市45人、横浜市38人が続いた。住民登録の現状については、297人のうち241人が今月3日までに抹消が完了、44人が抹消の手続中で、大半が職権消除だった」という記事があります。 このように他市町では、今現在、高齢者所在不明者の戸籍消除の手続を検討されているようですけれども、江南市としては今後どのように事務処理を進められるのでしょうか。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 戸籍消除の手続について御答弁させていただきます。 生存されていない方は、戸籍を消除しなければなりません。戸籍の消除を行う手続としましては、戸籍の附票で住所が確認できなく、親族情報などが全く得られない場合は、法務局の許可を得て消除を行うことが考えられます。最近テレビでも報道されておりましたが、現在国におきましてこの事務の進め方が検討されておりますので、今後は法務局とよく協議をし、進めてまいりたいと考えております。
    ◆4番(今井敦六君) そこで、今早速、江南市で高齢者の今言った所在不明の方の戸籍消除事務を行う場合なんですけれども、現在の例えば市民サービス課の職員体制で実施することは可能なんでしょうか。 ◎副市長(石川勇男君) 議員が御指摘の高齢者で所在不明の方の戸籍の消除事務を行うには、先ほど部長が申し上げましたように、親族の情報調査など膨大な事務量が考えられますので、現行の職員体制でするということはなかなか難しいと考えているところでございます。しかしながら、皆さん御承知のように、この問題は全国の市町村の共通の課題でもございまして、例えばでございますけれども、今現在実施しております緊急雇用創出事業のような補助事業の採用なども含めまして、今後、国や県の動向や愛知県下の近隣市町の対応状況などもしっかり把握いたしまして検討したいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆4番(今井敦六君) できれば早急にというか、いない人を残しておくということ自体がやっぱりおかしいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、これは高齢者の所在確認ということでお尋ねしたいと思います。先ほどは戸籍ということですが、今度は主に住民票等になると思いますけれども、よろしくお願いします。 東京都内で113歳の女性が所在不明になっていることから、全国でも100歳以上の高齢者の所在確認が--先ほどと同じです--行われていますが、本市の場合、高齢者の所在確認についてどのような機会がありますか、お尋ねします。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 高齢者の所在確認を把握できる機会といたしましては、数え100歳、満100歳を迎えられた方に、長寿のお祝いとして、市長と社会福祉協議会長による訪問や記念品をお渡ししております。また、65歳以上のひとり暮らしの方などで給食サービスを利用している方につきましては、安否確認も兼ねまして配達の際に食事を手渡す方法で行っております。不在の場合は、配達業者から市担当者に連絡がございまして、訪問にて確認をいたしております。訪問介護などの在宅福祉サービスを利用されている65歳以上のひとり暮らしの方や高齢者世帯の方などについては、地区の担当民生委員さんの協力を得まして、定期的に自宅を訪問して状況を確認させていただいております。在宅福祉サービスや介護保険サービスを利用していない方などについては、民生委員さんや地域からの相談などで把握をしており、市担当者や地域包括支援センターが訪問して状況を確認しております。現状では、以上のような機会を通しまして、民生委員や地域包括支援センター、ケアマネジャー、介護保険サービス事業者等と連携をとりながら高齢者の所在確認をしているところでございます。 ◆4番(今井敦六君) 今いろんな方々が所在確認という話がありましたけれども、それらの機会の折に、高齢者直接本人さんと面会しているのでしょうか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 御本人との面接を基本にしていただいておりますけれども、民生委員や地域包括支援センターなどの関係者の方には、自宅への訪問の折には御本人に会っていただくよう、さらに今後お願いをしてまいります。 ◆4番(今井敦六君) 実態は、民生委員さんが御自宅へお邪魔したときに、その方が出てみえればいいですけれども、なかなかお会いできないということもあると思うんですよ。家族の方に書類なり何なりの手続ということがあると思うんで、今まで以上に協力をお願いしたいと思います。 それでは、今後は高齢者本人さんの所在確認についてどのように考えていますでしょうか、お尋ねします。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 国の動向、それから他市の状況を参考にいたしまして、所在確認の対象者とか実施方法など、今後検討してまいりたいと考えております。 ◆4番(今井敦六君) お願いします。 今度は3、生活産業部の方にお尋ねしたいと思います。 住民登録がされていても所在が確認できない場合について今後どのような対応をされるんですか、お尋ねします。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 住所につきましては、住民基本台帳法により、生活を本拠とするところに住民票を置かなければならないとされております。そのため、住民票に記載されております住所に居住しているかどうかを確認し、その住居に居住していないことを確認したときは職権で住民票を消除することができますので、職権消除を行うこととなります。その場合、その住所から移動して一定の年数、何年以上経過していなければ消除できないということはございませんが、住民票を消除するときには消除される方の権利義務にもかかわりますので、実態調査を慎重に行っております。調査を行い、行き先が判明しない場合は、職権で住民票を消除いたします。住民票を消除したときは、このことを本人に通知しなければなりませんが、行き先が判明しないため、この通知にかえまして住民票を消除した旨を市の掲示板に公示することとなります。その場合、職権消除の方の本籍のある市町村にも住民票を消除した旨の通知をいたします。 ◆4番(今井敦六君) 今の話の中でちょっと気になることは、本人に通知できる方はいいですけれども、先ほど言われましたように、行き先が判明しない方、例えばそういう方が出てみえたときに、消除された方からの申し出があった場合はどうなるんでしょうか。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 職権消除された方から居住している旨の申し出があった場合は、事実関係を確認いたしまして、住んでおみえになるという事実が明らかになりますれば、住民票の消除の取り消しをし、回復をいたします。 なお、回復の手続をする場合には、住民票の除票、戸籍謄本及び戸籍の附票謄本を居住いたします市町村に提出することにより住民票が回復をいたすものでございます。 ◆4番(今井敦六君) 先日、所在不明という方の高齢者の御家族の方が、国民年金を不正受給していたという報道がありました。また、そういう不明で、知らぬ間に不正受給になっていたようなケースがあると思うんですけれども、そのような場合はどのようにされているんでしょうか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 日本年金機構が行います年金受給者の現況確認というのがございます。その現況確認につきましては、基本的には住民基本台帳ネットワークを活用して生存の確認を行っております。 例えば確認ができない方、例を挙げますと住民票の住所と実際の住所が違うというような場合につきましては、1年に1回、誕生月に現況届の提出を受けることで年金機構は確認をしているという状況でございます。 ◆4番(今井敦六君) 今、年金機構という話が出ました。年金機構が今後どのような対策を考えているのかとか、また市としてできることはないのかお尋ねいたします。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 当面年金機構は、今般の報道を契機に、市町村が把握した行方不明高齢者に関する情報を活用しまして年金受給者の現況を確認し、その結果を踏まえて、必要に応じて年金の一時差しとめ、支給停止等の措置を講ずるとの情報を得ております。 また、市といたしましては、厚生労働省からの依頼により、行方不明高齢者に関する情報の提供を今後いたしてまいりたいと考えております。 ◆4番(今井敦六君) 先ほどの今で言う高齢者ですね、行方・所在確認がなかなかできない場合が多いと思うんです。中にはいろんな形で転々とされても、そこへ住民票の申し出、届け出がされていない方は、あちこち行っている間にそのうちわからなくなっちゃって、どこが住所なのかということがわからなくなると思います。特に、一番不思議だなあと思うことは、よく警察で事件・事故なんかが起きると、住所不定◯◯容疑者という住所不定という言葉が出てくるんですけれども、そういう今話されたような、要はみずから届けなければそこに住所は持っていけないということから、届けなければ、例えば江南市の大きな豪邸に何年住んでいても、その方は住所不定という扱いになるわけなんですよね。これはモラルとかいろんな問題もあるかと思いますけれども、先ほど言いました戸籍の件で、明らかに見えないだろうという方は、とにかく早目に調査していただいて、職権消除なりいろんな手続をとっていただきたいと思います。 次に移ります。 ことしも江南七夕まつり・市民サマーフェスタが夏の恒例行事として開催されました。多くの市民の方が喜びにしており、また毎年楽しみにしております。特にことしは猛暑と言われている中、関係各位の方々、本当に御苦労さまでございました。 さて、この祭りの主催者はどこなのか、また事業費及び来場者数はどのぐらいだったのか。そして、今回阿波踊り会場が布袋駅前だけになり、来場者、参加者がたくさん訪れていていただきましたが、駐車場や来場者への対応はどのようにされたのか、一括でお尋ねいたしたいと思います。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 江南七夕まつり・市民サマーフェスタは、江南商工会議所が事務局を務めます江南七夕まつり・市民サマーフェスタ運営委員会が主催をしております。この運営委員会は、江南市商店街連合会や各商店街関係者などで構成をされており、委員会において事業内容や実施場所等を協議し、祭りを運営しておるところでございます。 事業費は、平成22年度は予算でございますが約610万円で、平成21年度の決算は約646万円でございまして、昨年と比べまして36万円の減となっております。うち市からは254万円の補助金を支出しております。 集客数につきましては、今年度は3日間で5万4,000人でございまして、古知野地区・河原町商店街が2万8,000人、布袋会場が2万6,000人でございました。昨年も合計では5万4,000人でございまして、古知野地区・河原町商店街が3万5,500人、布袋会場が1万8,500人でございました。阿波踊り会場が布袋会場に一本化されたこともございまして、布袋会場の集客は増加をいたしました。 また今回、古知野・布袋両地区の保育園児が一堂に阿波踊りに参加することとなったため、愛北病院跡地を園児保護者の駐車場に充てまして、警備につきましてもイベントボランティアの方々に今まで以上に御協力をいただきました。以上でございます。 ◆4番(今井敦六君) ありがとうございます。 私自身もここ十数年ぐらい、布袋のサマーフェスタに参加させていただいておりますけれども、布袋会場でことしのような人出は初めてで、最初はいろんな心配をしておりました。ふれあい会館前の道だけでやりますので、これだけで人が入れるのかというような心配をしておりましたけれども、お祭りが終わってからいろんな人にお話を聞かせていただいたところ、とりたてて特に問題もなかったと、にぎわってよかったなと聞いております。布袋地区の商店街の皆さん、また地域の皆さんを初めボランティアの方々、本当にありがとうございましたと、ここでお礼を申し上げたいです。 それで、江南駅前で例年開催されていました阿波踊りがことしはなくなり、古知野地区の方から、もう今後やらないのか、寂しくなったなあという声をお聞きしましたが、江南駅前会場で開催されなくなった理由は何があるのでしょうか、お尋ねしたいと思います。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 江南駅前での開催が困難となりましたことには、その理由でございますが、商店街の組合員の減少や高齢化等により負担が大きくなり、江南駅前商店街が七夕まつりへの参加を見送るようになったことや、江南駅前周辺の交通規制などの問題で会場を設けることが困難になったことなどの理由があると聞いております。 ◆4番(今井敦六君) 今、商店街の組合員さんの高齢化というお話がありました。それはどこの商店街でも多かれ少なかれ一緒だと思います。 資料をちょっと出していただいたんですけれども、これを見ると、約10年前と組合員さんの数が、どこも大体3割から4割ほど減少しておるんですね。今後ますます本当に減っていっちゃうという危惧がされます。 それで、今後市として商店街や七夕まつりの事業に対してどのように支援をしていくのか、お尋ねいたしたいと思います。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 商店街への支援策といたしましては、販売促進事業などの共同事業や施設整備事業、空き店舗活用事業などに対しまして補助を行っておりますが、古知野地区のみならず市内全体として商店街組合員は減少をし、中心市街地の商業機能はますます衰退していくことが懸念されます。江南七夕まつり・市民サマーフェスタが商店街並びに商業の振興を目的とした事業であることから、市といたしましては、今後も事業への補助を継続するとともに、このお祭り関連の事業も含め、商店街・商業振興に効果的な事業につきまして、江南市商業活性化推進協議会や商店街連合会と連携をしまして協議・検討していきたいと考えております。 ◆4番(今井敦六君) 経済が低迷していると言われてもう数年とたちますが、我々江南市に住んでいる者にとっては、地元のお店やお祭り等がなくなっていくのは非常に寂しい思いで見ております。今後も、商工会や商店組合の方、組合員さんの個々の皆様には大変な御苦労をされていると思いますが、市としては活力・魅力ある江南市になるよう、今まで以上に支援していただきたいと思います。 ○議長(岩田一洋君) 今井敦六さんの質問中でありますが、暫時休憩いたします。     午前11時50分 休憩---------------------------------------     午後1時01分 開議 ○議長(岩田一洋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 今井敦六さん。     〔4番 今井敦六君 登壇〕 ◆4番(今井敦六君) それでは、台風も大変心配になって、五条川が僕としては非常に気になってはおりますけれども、今のところ雨も降っていませんので、台風とは全然関係ない話ですけれども、不登校について質問させていただきます。 まず初めに、ここにおられる議場の皆様、またいろんな感覚・意識の中に、不登校の子は親が甘やかすからいけない、また甘えているからいけない、何なら施設に入れて、抵抗したときは一発ぶん投げておとなしくなったとか、効果が上がるかとかの考え方が根強く残っていると思います。学校におけるいじめやしつけと言われる行き過ぎた指導、また家庭内での暴力、言葉の暴力も含めてですが、後を絶ちません。愛のむち、厳しくないとつけ上がる、そのような考え方と今回ちょっと違った見方で質問したいと思います。 先月、昨年度の小・中学生の不登校の調査結果が出ました。全国的には3.4%と減少しているという結果でしたが、最初に、ここで言う不登校という定義はどのように定義されているのかをお尋ねいたしたいと思います。 ◎教育部長(三ツ口和男君) 不登校ということでございますが、文部科学省によりますと、不登校の児童・生徒とは、何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるため、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由によるものを除いたものと定義しております。 ◆4番(今井敦六君) 病気や経済的な理由によるものを除いて30日以上欠席した者という定義ですが、それでは江南市内の小・中学校の不登校の実態はどうなっていますか、お尋ねします。 ◎教育部長(三ツ口和男君) 実態を平成21年度について申し上げますと、小学校で7校38人、中学校では5校108人の不登校児童・生徒がいました。これは、前年に比べまして小学校が増加、中学校が減少しています。中でも年間100日以上の欠席のある児童・生徒は、小学校で6人、中学校で64人いました。今年度は、1学期終了時点で小学校が13人、中学校が44人で、やはり小学校が増加、中学校が減少傾向にあります。全校児童・生徒に対して不登校の出現率は、小学校が0.63%、中学校が3.61%で、全国平均を上回っております。 ◆4番(今井敦六君) それでは、不登校の原因、要因としてはどのようにとらえているのでしょうか、お尋ねします。 ◎教育委員会教育課管理指導主事(土井謙次君) 不登校の原因は多様でありまして、一概には言えません。学校での友人とのトラブルも、その多くはきっかけにすぎないと言われています。江南市いじめ・不登校研究会では、不登校の直接のきっかけについてそれぞれのケースについて調べています。複数回答ではありますが、小学校では家庭生活リズムの問題25件、親子・家庭をめぐる問題14件、怠学・勉強嫌い11件、友人関係をめぐる問題10件の順となっています。友人関係をめぐる問題とは、いわゆるいじめも含みます。中学校では、怠学・勉強嫌い50件、親子・家庭をめぐる問題38件、家庭生活リズムの問題36件、友人関係をめぐる問題27件の順になっています。このほかにも部活動での問題10件、教師との関係4件というのもありました。これらからもわかるように、家庭での基本的な生活習慣と親子の関係、学校での友人関係が不登校に大きく関係していると思われます。 ◆4番(今井敦六君) 大きく今お話の中で複合しておりますけれども、育児放棄(ネグレクト)、それから怠け、勉強嫌いとか、いじめや教師・親子との関係から来る精神的要因が単独、もしくは複合すると考えております。 江南市では児童虐待についても多くの機関が連携して見守りを続けていると聞いておりますが、そのような子供たちと不登校に因果関係があると思います。 それでは、そのネグレクトを担当する課に、子育て支援になると思いますけれども、お尋ねいたします。 現在市内で、ネグレクトを受けている世帯数と子供の数は幾つあるでしょうか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 現在、ネグレクト、いわゆる育児放棄でございますが、そういう疑いのある見守りをしている世帯は13世帯で、子供の数は37人でございます。 ◆4番(今井敦六君) それでは、これらのネグレクト家庭への対応はどのようにされているのか、お尋ねしたいと思います。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 現在把握しているケースにつきましては、江南市要保護児童対策地域協議会の実務者会議で見守りをしております。実務者会議の構成メンバーは、一宮児童相談センターを初め江南保健所、江南厚生病院、江南市保健センター、教育課、福祉課、子育て支援課となっておりまして、各機関同士で情報の共有を行いながら、ネグレクトを含む児童虐待が解消されるよう、そして重大な案件に発展しないよう努めております。 また、市内には現在把握されていないケースが存在することも考えられますので、児童委員会などの折に、地域で心配な案件があればどんなささいなことでも通報していただくようお願いをしている状況でございます。 ◆4番(今井敦六君) 最近では、よく親が自分の子供を殺してしまうというような本当に悲しい事件が頻繁に起こっています。警察や児童相談所にすぐ連絡ができるような連携がとても大事だと思います。現在、市の担当職員の方も昼夜を問わず一生懸命頑張っておられるとは認識しておりますけれども、今後も引き続き保護者と子供たちへの対応はどのように考えているのか、お聞かせください。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 現在、見守りをしていますケースにつきましては、各機関が戸別訪問などを行って、ネグレクトを含む児童虐待が少しでも改善されるよう保護者などに働きかけをしております。そして、もし重大な案件に発展することが予想される場合は、一宮児童相談センターと協議をいたしまして、児童を一時保護することも視野に入れて行動をしております。また、対象児童が市内の小・中学校及び保育園に就学・就園している場合は、学校・保育園での様子を毎月実務者会議に報告していただき、その状況把握に努めております。 ◆4番(今井敦六君) 不登校児童・生徒支援のために適応指導教室が設置されておりますが、それはどのようなものかお尋ねをいたします。 ◎教育委員会教育課管理指導主事(土井謙次君) 適応指導教室とは、市町村の教育委員会が長期欠席をしている不登校の小・中学生を対象に、学校に復帰できることを目標にしている教室です。公的施設のどこかに部屋を用意して、そこで学習の援助をします。この教室への出席は、学校への出席として扱われます。担当者の多くは元教員で、定期的に精神科医、もしくは臨床心理士がカウンセリングを行うことになっています。 ◆4番(今井敦六君) 江南市は、江南市の体育館のところに「You・輝」という施設があります。そこの実情はどうか、お尋ねしたいと思います。 ◎教育委員会教育課管理指導主事(土井謙次君) 「You・輝」には現在、小学6年生から中学3年生まで13名所属しています。この学年には、昨年度の欠席が年間100日を超えた生徒が34名いました。ここからおおよその参加率がわかると思います。午前中は学習室で個に応じた学習指導を行っています。また午後には、対人関係を築くゲームや軽スポーツなどのコミュニケーション活動を行っています。 なお、「You・輝」では不登校相談も行っており、1学期の間に36件の相談がありました。さらに、年齢の近い大学生が不登校の児童・生徒宅を訪問するメンタルフレンド派遣活動も行っています。学校復帰への道として、「You・輝」は大きな力になっていると思います。 ◆4番(今井敦六君) 今、「You・輝」の人数とか、そういうことをお話ししていただきましたけれども、不登校の相談の話がありましたけれども、学校では不登校を防止するためにどのような相談活動が行われているのでしょうか、お尋ねします。 ◎教育委員会教育課管理指導主事(土井謙次君) 現在、臨床心理士の資格を持った人が中学校に各1名、小学校には古知野東小と藤里小の2校に県費でスクールカウンセラーが派遣されています。直接児童・生徒や保護者との相談に当たるだけでなく、相談活動全体の指導、気になる子の観察・指導、不登校宅への家庭訪問など積極的に活動しています。 また、心の教室相談員が市費で全校に配置されています。保健主事、養護教諭と連携して児童・生徒や保護者との相談に当たるほか、適応指導教室「You・輝」との連絡、不登校宅への家庭訪問なども行っています。 ◆4番(今井敦六君) ありがとうございます。 私は、今回のこの質問に当たり、不登校児童・生徒の親御さんや、また親の会に携わる方に時間をつくっていただき、お会いしていろんなお話を聞かせていただきました。本当に胸のうちを話していただき、私、聞いていて悲しくなるようなお話もありました。今後は情報交換等を密にして、学校と家庭との温度差がなくなるようにお願いしたいと思います。 次に、不登校に対して各学校及び江南市としてどのような対策をしているのか、またお考えをお尋ねします。 ◎教育委員会教育課管理指導主事(土井謙次君) 江南市いじめ・不登校対策協議会では、いじめ・不登校対策研究会を設置しています。その会では、事例検討部、啓発・広報部、調査・研究部が活動しています。これらでは不登校児童・生徒一人ひとりの記録を蓄積し、学校の枠を超えてその対処方法について検討しています。 また、今年度から新たに小・中連携部が立ち上がりました。小学生と中学生が行事や部活動などで交流し、小学生が中学生に対するあこがれの気持ちを抱く、また中学校の授業を見学・体験し、中学校へ入ったときの不適応、いわゆる中1ギャップを少しでも解消していくことを目指しています。これがいずれは不登校の減少につながっていくのではないかと考えています。 さらに、市費により養護教諭を4名配置いたしました。複数の目で子供たちを見て、きめ細やかな対応を進めていくことが不登校の防止に有効であると考えています。「まず一人を救う、新たな一人を出さない」を合い言葉に、今後も不登校の減少に向けて取り組んでいきます。 ◆4番(今井敦六君) 先ほど、ちょっと質問が後先になりましたけれども、不登校は子供だけでなく親も不安定になりがちでありますけれども、親同士がつながる、いわゆる親の会で情報交換を行うことにより子供によい影響を与えると聞いていますが、現在そのようなものはあるのでしょうか。 ◎教育委員会教育課管理指導主事(土井謙次君) 現在、不登校が多い学校が中学校で4校ありますが、そのうち3校で親の会が開かれています。また、適応指導教室「You・輝」でも親の会があります。今お話があったように、同じような思いを持っている親同士が触れ合えることで、また元不登校の親だった人の体験談を聞くことで元気を取り戻すのに役立っていると聞いています。 ◆4番(今井敦六君) 私は最初にちょっと違う見方をということを言いましたけれども、学校という箱の中で校長先生主導型の組織が能率的に運営していくことを考えれば、それにかなった合理主義・能率主義ということになりますけれども、それはある意味、行き過ぎれば不自然で非常に無機質なものになってしまうと考えます。 野菜に例えるわけじゃないですけれども、曲がったナスビやキュウリ、それでもいいじゃないかという考え方ですね。逆に曲がったキュウリの方がおいしかったりする。それはなぜか。農業、農作物を例にしますけれども、近代農業は、例えば何平米に何キロの化学肥料をまき、農薬を使い、同じ規格の商品を生み出しています。それはなぜか。当然コストや見た目、いろんなことがありますが、人間はコストでははかれない、農産物とは違うということです。最近の農業では化学肥料・農薬を使わない有機自然農法が多くなり、それも好んで消費されていっております。おいしいことはもちろんのことですが、体によい、安心というものがあるからだと思います。 農業では、苗の間引きという言葉を使います。上手に育ちにくいなあというやつを取っちゃうわけなんですけれども、昔は落ちこぼれという言葉を耳にしましたが、今はそのような言葉は使われなくなりました。子供は間引いたりしてはいけません。教育、学校というところは、そういう場所ではないのでしょうか。 青虫を駆除しようとしたら、青虫はつつくと丸く固まり身を守ります。また、土に潜って逃げようとします。学校に行けなくなった子、行かない子、行かない選択をした親や子、いろんな理由がありますが、まず理解をしてあげることが大事だと思います。親も、自分のストレスになる子、問題だと思う子を、先生や、施設や、専門家に任せることで責任を果たしたりという考え方も直し、それをまた学校などに押しつける傾向も問題だと思います。 最後にですが、ある先生とお話ししているときに、先生が私にこう聞かれました。「子供が悪いと思いますか」と聞かれて、僕はちょっと言葉が詰まったんだすけれども、その先生は「子供が悪いとは思いません。子供が来られないような学校が悪いと思います」といったやりとりもありました。小学校の教室の壁に張ってある習字の「真心」や「思いやり」という字の意味は何なのでしょうか。もう一度この意味を考えて、一人でも悩んでいる子、また社会になじめない子、今後そういう子が、高校へ行かない、就職もしないできないという延長線上に、日本で言う何百万人という引きこもりの方、その要因にならないように、学校や先生、行政、家庭も頑張っていただきたいと思います。 以上で私の一般質問を終わります。     (拍手) ○議長(岩田一洋君) 4番、伊神克寿さん。     〔6番 伊神克寿君 登壇〕     (拍手) ◆6番(伊神克寿君) 通告ナンバー4番、議席ナンバー6番 伊神克寿、議長の許しを得ましたので、早速一般質問をさせていただきます。 1番目、災害時の緊急連絡方法についてであります。 先日、9月5日の日曜日に、草井小学校で防災訓練がありました。非常に暑く、炎天下の中行われましたけれども、災害というのは、市長がいつも言っておられますように、いつ何どき襲ってくるかわからないと。そういう中で、真夏の暑いとき、あるいは真冬の木枯らしの中、あるいは雪の中に来るかもわかりません。そういうことを体験いたしまして、救助される人も、また救助する方も本当に大変だなあと。私もあまり日ごろ炎天下にはなれておりませんので、自分でも暑い日差しの中、1時間が限界だったというような気がいたします。これが半日とか1日続けば、本当に大変なことだなあとつくづく体感いたしました。そういう中で、この災害時の緊急連絡方法ということで質問していきたいと思います。 現在、江南市においては、あんしん・安全ねっとメールにて不審者情報や行方不明者のお尋ねを初め気象や火災発生情報などのメールが配信されていますとともに、緊急時の職員招集用にも活用されているとのことですが、あんしん・安全ねっとメールの防災に関する活用状況及び方法についてお尋ねいたします。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) あんしん・安全ネットを使用してのメール配信の活用状況につきましては、市民向けには、大雨・台風などの気象情報を初め地震発生などの防災情報を配信しております。また、職員向けには、災害の状況により職員の緊急招集用のメールの配信を行っております。配信につきましては、勤務時間内は防災安全課の職員が、その他の時間帯につきましては消防職員により、情報発信内容を入力し、メール配信を行っております。 なお、市民の方が江南市のあんしん・安全ねっとメールを利用する場合、あらかじめ市に登録することなどにより、どこの携帯会社の携帯言電話でも御利用がいただけるようになっております。 ◆6番(伊神克寿君) 今の気象情報、また防災情報、そして緊急招集用のメール配信ということでありますけれども、あらかじめ市に登録しておかなければならない、登録された人だけが受信することができるということで、現在のあんしん・安全ねっとメールについて、市民及び職員の登録者数についてお尋ねしたいと思います。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 平成22年8月末現在でございますが、気象及び防災情報への登録者数は5,703名となっております。また、職員につきましては、災害対策本部員ほか298名の登録者があり、災害の状況に応じて緊急招集を行うことができるものでございます。 ◆6番(伊神克寿君) 今、登録者数5,703名ということでありますけれども、江南市の人口が10万といたしますと約5.7%、また幼児なりお年寄りなどを引きますと約10%程度という数字じゃないかと思います。 それでは次に、このあんしん・安全ねっとメール登録者への発信回数について、市民向け及び職員向けについてそれぞれお尋ねいたします。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 平成21年度の利用状況といたしましては、気象警報、地震、火災等の配信を市民向けに106回、職員向けには平成21年6月21日の豪雨時、そして10月8日の台風18号上陸時における2回のメール配信を実施しております。 ◆6番(伊神克寿君) 気象警報、また地震、火災等の配信向けに106回と、かなりこれは多いと思いますが、職員向けには2回のメール配信ということであります。 今、東海、また東南海地震などの発生が危惧されておる中で、そうした緊急事態の場合に備え、市民に対しどのような方法で情報を伝達しようとしているのでしょうか、お尋ねいたします。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 市民の皆様への緊急事態における情報の伝達手段といたしましては、今年度中に、気象庁や消防庁から発信されます気象情報や緊急地震速報などを衛星から受信することができる全国瞬時警報システム、通称「Jアラート」と申しておりますが、これを導入する計画でございます。このシステムを利用いたしまして、市役所本庁舎では非常放送設備を通じまして、職員や来庁者の皆様に緊急地震速報などを伝達することが可能となります。あわせまして、平成23年度までに市内65ヵ所に同報系防災行政無線を整備することによりまして、その情報をいち早く全地域に拡声放送することができるものと考えておるところでございます。 ◆6番(伊神克寿君) 前にも同報系防災行政無線を受信するということをお聞きしておりますけれども、各地域の同報系防災行政無線のスピーカーから緊急情報が瞬時に流れるように整備されることはわかりましたが、伝達方法にいはいろいろな方法があると思います。 そこで、現在行われているあんしん・安全ねっとメールを利用して気象庁や消防庁から緊急情報を自動配信するということはできないのでしょうか。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) あんしん・安全ねっとメールにつきましては、市民向け・職員向けともに、現状は情報発信内容を手動により入力をいたしましてメール送信をする方法となっておりますが、先ほど御説明をいたしました全国瞬時警報システムと接続することにより、自動的に配信することも可能であることを確認いたしております。現在、そのシステムを新たに導入した場合、追加費用としてどれほど必要となるかを検討しているところでございます。 ◆6番(伊神克寿君) 今、答弁のように、現在は情報発信内容を手動により入力と。手動で入力するのにはやはり時間がかかりますし、また全国瞬時警報システム装置と接続すれば自動的に速く流れるということであります。 ほかの自治体において、特定の携帯会社の携帯電話を所有する人に緊急地震速報などを提供するサービスがあると聞いておりますが、この件に関して導入するということはできないのでしょうか。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 大手携帯電話会社3社のうち1社が、「エリアメール」と称しましたシステムを、市町村と有料契約によってその会社の携帯電話所有者に送信するサービスを開始していることは承知いたしております。しかし、このサービスの提供を受けることができる方は、御質問にもありますように、特定の携帯電話会社の所有者のみに限定されることでございます。今後は、先ほどお答えしましたとおり、全国瞬時警報システムに現在行っているあんしん・安全ねっとメールの機能を接続して、どこの会社の携帯電話にもメール配信することができるように検討をしているところでございます。よろしくお願いいたします。 ◆6番(伊神克寿君) あんしん・安全ねっとメールの場合は、先ほど言いましたように、全人口の5.7%、あるいは実際の大人に関しましては10%と。この10%より配信されないというところが問題ではないかと。携帯電話の所有に関しましては、3社ありますけれども、ほとんどの方が今持ってみえると。まだ実際に送られているのはある1社でありますが、3社のうち1社ですから3分の1として、これが活用できれば瞬時に、通話中であっても、電話が使用中でなくても、何でも即緊急という形で入るということで、これを実際にできれば3分の1の方はすぐ受信できると。また、ほかの2社に対しても、こういうのが今検討されて研究中であるということですので、3社が同時に行えば、より有効な、より速い情報伝達というのができる仕組みになっていると思いますので、ぜひもっともっと検討して、そんなに金額もかからないと、一部では月2万5,000円ぐらいというふうに聞いておりますので、その値段であれば十分市としても対応できると思いますので、今後ともひとつこの件に関しましては、より一層検討していただきますようお願い申し上げます。 では、2番目といたしまして、公園利用者の駐車場及び自転車置き場の設置についてであります。 草井の草井広場ですね、市営住宅の跡地を利用いたしまして立派な公園整備をしていただきまして、本当にありがとうございます。そういう中で、利用ということに関してはまだまだ活用されていないと。せっかく立派なものがありますから、私はどんどん利用していただきたいということでお話をいろいろ皆さんにさせていただいて、そういう中で駐車場及び自転車置き場がないと。道路に面していますので路上駐車をして、そこで利用もできないというようなことも、いろいろ意見をお伺いしまして質問させていただきます。 今、市が管理しておられます公園というのは何ヵ所ありますでしょうか。その中で駐車場を備えている公園というのは何ヵ所ありますでしょうか、お願いいたします。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) 市のまちづくり課で管理をしております公園は、現在17ヵ所でございます。そのうち駐車場を備えておりますものは、蘇南公園、曼陀羅寺公園、久昌寺公園、そして江南緑地公園の中般若と草井の計5ヵ所でございます。 ◆6番(伊神克寿君) 大きな公園ということで、蘇南公園、曼陀羅寺公園、久昌寺公園、そして江南緑地公園の中般若と草井ということで5ヵ所ですが、これはとても広い広大な公園でありますので駐車場は当然完備されておるということで、残り12ヵ所ですね。17ヵ所のうち5ヵ所は駐車場があると、12ヵ所はないということで、こちらの方をいろいろ質問対象とさせていただきたいと思います。 公園というのは、小さい子供を連れてくる方、あるいはお年寄りの方もたくさんおられますけれども、歩いて来る人ばかりではないと思うんですね。今後、公園などを整備する際は、そこで駐車場、あるいは駐輪場を設けるべきではないかと私は考えておりますが、見解をお聞きしたいと思います。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) 公園の整備につきましては、幼児向けの遊具を設けてほしいとか、あるいは高齢者がゆったりと過ごすことができるような整備をしてほしいなど、さまざまな意見や要望が寄せられております。市街地内にあります公園では、その限られた敷地を公園敷地として有効に使うべきだなどという意見もございます。駐車場や駐輪場の設置ということもございますけれども、いずれにいたしましても、限られた予算の中で効果的で効率的な整備を進めていく必要があることから、公園の立地条件やニーズなど多様な検討をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆6番(伊神克寿君) 当然予算ということも関係してくると思いますが、今言われたように効果的・効率的な整備ということから、ぜひそこで考えていただきたいのは、実際に使う側にとって、孫などを連れていっても車をとめることもできないと。ある程度の規模の公園にはぜひとも駐車場、あるいは駐輪場をつくるべきだと私は考えますが、それによって利用者の方も多くなると。せっかくのいい公園も利用がなくても何の意味もないというふうに考えますが、どう考えられておられるでしょうか、お尋ねいたします。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) ただいま議員の方から、ある程度の規模の公園ということでございますけれども、公園の規模というお話が出ましたので、ここで都市公園の種類について少し述べさせていただきたいと思います。 主に市が設置いたしております都市公園には、大別いたしますと、市街地の中の住宅地を対象といたします住区基幹公園と市全域を対象といたします都市基幹公園がございます。住区基幹公園には、広さ2,500平方メートルを標準といたします街区公園、広さ2万平方メートルを標準といたします近隣公園、そして広さ4万平方メートルを標準といたします地区公園がございます。以前は誘致距離におきましても基準がございまして、街区公園は250メートル以内の範囲内で、近隣公園は500メートル以内の範囲内で、地区公園は1キロ以内の範囲内でとされておりました。市内にございます都市公園のほとんどは街区公園でございますので、散歩程度で訪れることができる公園として駐車場は設置をいたしておりません。 街区公園より上の規模の都市公園としまして近隣公園になりますが、市内では約3万3,000平方メートルの広さがございます中央公園がそれに該当をいたします。この公園は市民文化会館に隣接をいたしておりますので、公園自体の駐車場は用意をいたしておりませんが、これから将来、他の場所で近隣公園を計画していくことになれば、誘致距離も少し長くなりますので、その状況に応じては駐車場などを設置していくことにもなると考えております。 ◆6番(伊神克寿君) 今ちょっと難しい専門用語のような公園の名前が出てきましたので、住区基幹公園、都市基幹公園と。住区基幹公園の中には街区公園、一番小さい小公園と思っていただければいいと思いますが、これが2,500平米。ちょっと平米を言うとなかなか広さがイメージ的につかめないので、約757坪を小公園ということで、この範囲が誘致距離は250メートルと。そしてあと次の、中といいますか近隣公園ですね、これが2万平米ですから約6,060坪、かなり広くなりますね。そして、一番大きいのが4万平米、1万2,121坪になりますので、これは最大の大きいところで当然駐車場はあります。 問題は、今の回答の中で街区公園、小公園ですね、これの757坪に対しては250メートル以内と。この程度の規模というのは、この間整備されました高屋の西町公園、また草井広場、それからサンハウス東の西里公園とか後山公園とかたくさんありますけれども、250メートルだけではなくて、江南市はこれだけ広い中でこの規模の公園というのが12しかありませんので、当然500メートル離れておる、あるいは1キロ離れておるところからも小さいお子さんを連れて散歩に来られるわけですね。そういうふうに広く考えるのが現実的だと私は思いますので、この757坪の小公園の中で、せめて10坪でもいいですから、駐車場、あるいは自転車置き場をセットとしたスペースを考えなければいけないと。確かに道路に置いて無断駐車をして、それで公園で遊ぶということも、当然迷惑になりますし、市としても無断駐車ということはいけませんので、実際の利用とした場合は、必ず公園イコール駐車場・自転車置き場というのをセットにして今後考えて公園づくりを進めていっていただきたいとお願いをしておきます。 では三つ目に、バーベキュー会場の設置であります。 これも春、桜のころいっぱいで、木曽川の堤防沿いではバーベキューが行われております。また、秋にも行われます。しかし、その後のごみ問題ですね、これの後片づけ、市の方でもやってもらっておりますけれども、またこうしたものは漁業組合からも毎年苦情が出ております。バーベキューという親子、友達の楽しみ、心の通う一つの憩いの場、すばらしいものだと私は思いますので、ぜひつくっていただきたいために質問させていただきます。 現在、江南市におきまして、バーベキューをする場所というのはありますか。あわせて、木曽川沿いの近隣市町の状況もお聞かせ願いたいと思います。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) 現在は、江南緑地公園の中般若に約400平方メートルの広さのキャンプ場がありまして、バーベキューができるよう水道設備を備えた洗い場も設置いたしております。 木曽川沿いの近隣市町につきましては、聞き取りを行いましたところ、犬山市や扶桑町、一宮市には市町が管理いたしますバーベキュー場がございます。各務原市が管理する公園ではバーベキューを全面禁止といたしておられるようですが、市民の方から問い合わせがあれば、岐阜県が管理する木曽川浄化センターや--下水の処理場があるところでございますが--国が管理する河川環境楽園を紹介しているということでございます。 ◆6番(伊神克寿君) 近隣市町、いろいろあると思います。今の各務原市に関しては、国が経営する河川環境楽園、あるいは県が管理する木曽川浄化センター、また民間が行っております伊木山の一番頂上のところですね、あそこにも立派なバーベキュー会場があって利用できるというふうに、やる場所はいっぱいあるわけですね。 以前、左岸グランドにバーベキューする場所があったとお聞きしましたが、その後どのようになっていますでしょうか。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) 以前は、江南緑地公園の左岸グランドと言っておりましたところに約5,000平方メートルのキャンプ場がございまして、バーベキューができるようになっておりましたけれども、フラワーパーク江南の整備地区内でございまして、平成15年の4月からフラワーパーク江南の造成工事が着手されるのに伴いまして、キャンプ場を初め左岸グランドの全施設が閉鎖となっております。その結果、市内にキャンプ場、バーベキュー場がなくなってしまったことから、平成15年の9月に江南緑地公園の、先ほど申しました中般若でキャンプ場を開設し、バーベキューができるようにしたという経緯でございます。 ◆6番(伊神克寿君) 以前は左岸グランドに、5,000平米といいますと、これもちょっと坪で言わないとわかりにくいので、1,515坪の広い場所ですね、それが現在は中般若のところに400平米、121坪と10分の1以下のものがありますが、実際に中般若の狭いところではあまりやっておられるのを私も見たことがないんですが、利用という点に関しては非常に少ないんではないかというふうに思います。それだけ過去においては広いところもありましたので、ぜひもっと設備を整えた、バーベキューができるかまどのような設備を整えた広い場所をつくるべきではないかと。過去にフラワーパーク江南の敷地内にあったのならば、フラワーパーク江南の園内にできるよう要望してはどうでしょうか。非常に広い土地がありますので問題ではないと考えますが、その点いかがでしょうか。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) バーベキューにつきましては、煙やにおい、騒音など、どうしても多くの方が集まられますので騒音などの苦情が出ますため、場所の選択が非常に難しく、新たな設置はなかなか困難な状況に現在ございます。 また、現在計画が進められておりますフラワーパーク江南の2期エリアの中に、市民やいろいろな団体から声を聞く会議がございまして、その中ではバーベキューができるところをつくってはどうかとの意見が出ております。フラワーパーク江南の2期エリアの整備内容につきましてはまだまだ明らかになっておりませんが、要望のあったことを国土交通省木曽川上流河川事務所に伝えてまいりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆6番(伊神克寿君) 市の方にもそうしたバーベキュー会場をつくってほしいという要望はたくさん来て把握しておられると思います。煙やにおいというのは広い敷地ですからそんなに問題ないと思いますし、騒音に関しては、大型スピーカーの持ち込み禁止とか、そうしたマナーの点でいろいろ対処できるのではないかというふうに考えております。また、使用料を取って、それをごみ対策、ごみの処理に使うということであれば問題ないと思いますし、ぜひ国土交通省の方と協議していただいて必ずつくっていただきたいと思います。 もしこの場所がだめということであれば、江南市内の土地でつくるべきではないかと考えます。フラワーパーク江南の入り口のところの西側ですね、あそこの雑木林とかもありますし、すいとぴあ江南の西南のところの雑木林もありますし、つくろうと思えばたくさんありますので、必ず市民の要望の実現、また江南市としての名所ということも考え、ぜひ皆様の憩いの広場として私はつくっていただきたい。これを要望いたしまして、一般質問を終わらせていただきます。     (拍手) ○議長(岩田一洋君) 5番、鈴木 貢さん。     〔3番 鈴木 貢君 登壇〕     (拍手) ◆3番(鈴木貢君) どうも皆様、こんにちは。 台風が近づいているのか来ないのかわかりませんけれども、一生懸命台風に負けず頑張ってまいりたいと思います。昔「嵐を呼ぶ男」という古い、知っている方は知っている、知らない方は知らないと思いますけれども、本当にそういう思いで頑張ってまいりますので、よろしくお願い申し上げます。 初めに、雇用失業対策について質問させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 一昨年のリーマンショックに端を発しました経済不況、低迷、その波及による雇用の減少、また失業問題等、既に2年が過ぎたようでございますが、依然として雇用状況に関しては改善しておりません。中高年の再就職の難しさはもちろんではございますけれども、むしろ新卒者の就職内定などはますます厳しくなってきているようでございます。こうした雇用情勢に対応して、江南市におきましても、昨年度より緊急雇用対策事業交付金を活用されまして、例えば駐車場の整備ですとか、あるいは学校の保全業務ですとか、あるいはさまざまな事業、最近もいろいろございますけれども、対応されているわけでございます。また、今9月議会の補正予算においても、新たな事業取り組み予算が出されておりました。こうした市の継続的な雇用に対しての前向きな取り組み、大変評価できるものと思います。また、心強く感じます。市民の方々からも、非常によき取り組み評価だというふうに伺っております。 そこでお尋ねしますが、こうした今まで数多く実施してまいりました緊急雇用対策事業の取り組みの経過、採用状況についてお聞かせください。よろしくお願い申し上げます。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 平成21年度の実施事業につきましては、市が業務委託をして実施する事業では、9事業で雇用人数は38名、市が直接雇用して実施する事業では、6事業で雇用人数は20名の計58名でございます。 平成22年度の実施事業につきましては、委託事業では都市計画支援システムデータ整備事業を初め11事業、直接実施事業では外国人窓口通訳業務を初め7事業であり、このうち継続事業は8事業、新規事業は10事業でございます。 なお、公有財産台帳管理システム導入委託事業を初め7事業につきましては、昨年度で事業を終了いたしております。 また、今年度の採用状況につきましては、8月31日現在で、委託実施事業では6事業で雇用人数は24名、直接実施事業では7事業で雇用人数は30名の合計54名でございます。委託事業につきましては把握をいたしておりませんが、直接実施事業7事業での応募者数は41名でございました。 ◆3番(鈴木貢君) どうもありがとうございました。 今お伺いしまして、昨年度は58名の、そして今年度が54名の方ということで、昨年を通じまして112名の方が何らかの格好で雇用されたということでございますので、非常によろしいのではなかったかと思うわけでございます。 今回に関しましても30名の雇用に際して41名ということで、依然として職を求めておられる方が身近に多いんだなあということを痛切に感じる次第でございます。こうした事業を来年度も継続していただけると思いますし、また新たな事業も展開されるのではないかと期待するわけでございますが、引き続きこうした事業の継続、来年度も一つの雇用をふやす方向でぜひとも進めていただきたいと思うわけでございます。 では、こうした事業、来年度はどのような御依頼であるか、わかる段階でお聞かせください。よろしくお願い申し上げます。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 既に県からは事業計画書等の提出についての依頼が来ており、現在各課へ提出の依頼をしておるところでございます。来年度につきましても緊急雇用創出事業基金事業を活用いたしまして、失業者の雇用機会創出に引き続き努めてまいりたいと考えております。 ◆3番(鈴木貢君) 一人でも二人でも多くの方がこの厳しい時代に仕事にあずかれるように、御配慮のほどひとつよろしくお願い申し上げます。 次に、こうした事業で採用されて本当によかったなあと思う反面、終了後、その後就職できたのかな、あるいはどうなのかなということが非常に気になるところでございます。そうしたことにつきまして、就職状況など、その成果についてお聞かせください。よろしくお願いいたします。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 緊急雇用創出事業基金事業により雇用されました方の再就職状況でありますが、平成21年度での雇用人数58名中、雇用終了後再就職が決まっている者は18名でございます。この数値は、事業完了後に提出をされました事業実績報告書により把握している人数でございます。 ◆3番(鈴木貢君) わかりました。 今伺いました。昨年度緊急雇用された方の58人中18人が再就職した方向で決まっていますよという報告を受けたわけでございますが、昨年に関しますと58名の方が緊急雇用されて、そして今は何らかの形で18名の方が就職されている方向だということですが、40名の方は恐らくはまだ求職中であろうということが推測されるわけでございます。 そうした中、今後この40名程度の方々が現在失業中ではないかと推測されると今申し上げましたけれども、また、今採用されている方、今雇用中の方も、来年度になれば、今年度雇用された方も、現在求職活動中の方もそんな不安も残るわけでございます。何度も申し上げますけれども、雇用情勢は依然として厳しい状況が続いていると。こうした雇用状況をかんがみるに、今後市としても従来以上に、先ほども申し上げましたけど緊急雇用の拡大継続、そして就職相談窓口の充実の取り組みがより必要と考えますが、そうしたことも含めまして今後市の雇用対策において、緊急雇用創出事業基金事業で雇用された方で雇用終了後再就職できない方に対して、例えばハローワークとの連携がより必要と考えるわけですけれども、そうした視点はいかがなものでございましょうか、見解をお聞かせください。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 緊急雇用創出事業基金事業は、失業者に対して次の雇用までの短期の雇用、就業機会を創出・提供することにより生活の安定を図る目的とした事業でございます。愛知県では、雇用終了後の未就職者で引き続き就職活動している方に対し、生活住居支援のための貸し付け・給付や、就業支援の相談窓口紹介及び希望する職に向けてのスキルを磨きたい方のための就業訓練などを支援する一方、未就職者へ支援を検討するため、緊急雇用事業で雇い入れた方に対し、今年度雇用終了後、おおむね3ヵ月後の状況を把握するためのアンケート調査を実施しております。 就職が厳しい状況にある中、再就職できない方への支援のために、市といたしましても、県・ハローワーク等と連携をしながら、可能な限りにおいて協力をしてまいりたいと考えておるところでございます。 ◆3番(鈴木貢君) わかりました。 大変今難しい問題で、一自治体だけでは何ともならない、国の方もそういったことで緊急対策についてはお考えのようでございますけれども、待ってはおられませんので、身近な段階でできることからそういったハローワークと、ここで言いますと犬山市のハローワーク管内だと思いますので、連携をとりながら密にやっていただきたいと思います。 特に失業者、また就職相談、あるいは生活相談、本当に今、私ども相談を受けるわけでございますが、前もあったような気もしますが、一元化、ワンストップというんですかね、そういった総合的なお取り組みもより以上今後求められるのではないかと思いますので、そうした視点も加味してお進めいただければと思うわけでございます。 それと、次に若年者雇用についてお聞きしたいと思います。 この件につきましては、さきの議会にても、まずは身近なところに若者対象の就職相談窓口の設置の必要性を訴えさせていただきました。昨今の新卒者の未就職率の増加を見るに、その必要性をますます強く感じるわけでございます。 実は先日も、この8月27日の新聞にも掲載されておりましたが、厚労省より今春卒業された大学卒業生の方の進路調査の結果が出ました。全国4年制の大学を対象に、連休前後、5月から6月に実施したそうでございますが、491校の4年制の大学が回答されたようでございます。就職した人は62%、大学院などに進学した人は16.8%、一方就職も進学もしなかった人は15.8%、一時的な仕事についた人は3.4%だったそうでございます。問題は、就職も進学もしなかった人のうち最も多いのは、現在も求職中39.8%、約40%、進路希望は未定・不明がまた24.5%に上り、こうしたことが今社会問題になっているということだと思うわけでございます。 そこでお尋ねしますが、そうしたことも含めて、この地域の新卒者の内定率、就職率がどの程度のものか御当局は把握されていますでしょうか、わかればお教えください。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) ハローワーク犬山管内の平成22年3月、新規高校卒業者の3月末現在の就職率は92.1%であり、対前年同期比4.4ポイント低下をしております。また、県全体では98.1%であり、対前年同期比0.6ポイント低下をしております。この地域では、県下平均値を下回る厳しい結果となっております。大学等卒業者につきましての管内データはございませんが、厚生労働省のデータによりますと、大学生の3月末現在の就職率は91.8%で対前年同期比3.9ポイントの低下、短期大学では88.4%で対前年同期比6.1ポイント低下、専修学校では87.4%で対前年同期比4.4ポイント低下となっています。 また、来春の新卒予定者の就職状況も依然として厳しいことが見込まれております。新規大学卒業者に対する民間企業の求人総数は前年比19.8%のマイナスとなっており、新規高校卒業者の求人についても大幅に減少する見込みであると言われておるところでございます。 ◆3番(鈴木貢君) やはり昨年度につきましてもこういった就職状況、本当に厳しいということが数字の上からも言えるわけでございます。 このように今御説明差し上げましたように、依然として新卒者にとっては大変厳しい就職内定、あるいは就職率でありますし、そうしたことから未就職者、特にフリーターが増加しているように感じるわけでございます。 実はこうした状況に対応すべくお隣の一宮市では、本年7月から地域若者サポートステーションなるもの及び若者向け就職相談窓口が設けられているようでございます。私は参考事例はないかなあと思って見ていたら、意外や意外、近くでそういったことも取り組まれておるところがあったということで、ちょっと調べてまいりました。 これは、一つは地域若者サポートステーションというのは、ふるさと雇用再生特別基金事業を活用して、一応来年度事業まではそうですが、NPOに地域若者ステーションの運営を委託されたというものでございます。     〔資料呈示〕 ◆3番(鈴木貢君) (続)これがその中身のものでございますが、ちょっと見ていただきますと、実は調べてきましたら、こういうようなものが早速、「キャリアセンター一宮」ということでつくられたんですよ。これはすごくいいなあと思って私も早速見に行ったわけでございますが、これが本年7月1日にオープンされたということでございます。この事業は、蒲郡市、半田市、あるいは豊橋市、県下を含めて5ヵ所ぐらいで開設されているようでございますが、近くでできたのは一宮市が初めてだそうでございます。尾張北西部では初めての常設設置ということで、今後も基金事業終了後も単市としてやっていこうということでございます。 じゃあどういうことをやっているのかなということは、まだ2ヵ月ですのでわかりませんけれども、聞き及びますところ、こういった場所、これは前は一宮市の公民館かどこかで、そういったところを提供してNPO法人に委託をして相談業務をしているということです。どちらかというと、今の新卒者で就職できなかった人、フリーターとかそういう人がちょくちょく来るそうでございます。1日に一組ないし二組が来所されているというような施設でございます。 実はそうした中、刮目した事業をやっているかというと、この裏をぴょっと見ていただきますと、こういった案内チラシを配られまして、高校生向けと大学生向けに一つはセミナーを開催して、一つは高校生向けに内定獲得の面接力アップ、こういったことをされているということをPRしていこうと。それからもう一つは、今は本当に就職市場が厳しいところ、あと3ヵ月、来年度就職される人、あるいは今フリーターの人に内定獲得の秘策を、ちょっとしたことで変わるそうです。何でこんな人が面接に落ちたのという方が結構お見えになるそうですので、面接にはテクニックが必要だそうですので、そういったことを身近なレベルからアドバイスをしていただけると。ここに書いてありますが「悩んでいるなら来てくださいよ」と、こういうような視点でやられているそうでございます。 こうしたキャリアセンターを委託されまして、具体的に進められている事業であるということを興味深く伺ってきたわけでございます。 また、そのほかに一宮市さんは若年者向けの就職相談窓口も、どちらかというとこちらはニート・フリーターも含めて、なかなか面接まで、まずそういうふうにならないというような人も含めて相談しやすいようにあわせて開設されたそうでございまして、本年7月6日から月に2回、第1と第2火曜日に開催して、県よりの派遣相談員にて相談を開始されたそうでございます。 こうした一宮市さんのお取り組み、現状の社会状況、若年者の就職難にタイムリーな対応策であると感じるわけでございます。できましたら、なかなか難しい話かもしれませんけれども、ぜひとも我が地域、江南市というよりも犬山市、岩倉市、大口町、扶桑町という尾北地域に、こうした若者就職相談窓口、地域若者サポートステーション、どちらでも結構でございますが、設置していただければと考えますが、また県・ハローワークの紹介、あるいは御当局のお取り組みについて考え方をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 常設の相談窓口を設置できないかとの御質問でございますが、若者向けの就職相談窓口の設置につきましては県が相談員を派遣する事業でございますので、設置については県とよく協議をしてまいりたいと考えております。 また、議員から御紹介をいただきました地域若者サポート施設につきましては、若者の職業的自立を地域ネットワークで支援しようとする取り組みでございまして、民間団体に委託して事業運営がされております。地域の若者に対する就業支援の充実の必要性は認識しておりますが、当面、一宮市SOHOインキュベータオフィスにオープンされましたキャリアセンター一宮や若者向け就職相談窓口への誘導について周知をしてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 ◆3番(鈴木貢君) わかりました。 本当にすぐというわけには、なかなか難しい話だということは十分承知しております。今申し上げましたように、身近にそういう方が見えましたら、私どもの子供の世代がちょうど今遭遇しておりますので、近くにできたよということで、名古屋の方に行かなくてもこういうところで相談を受けていいところに挑戦してくださいよというふうに御案内できればと思っております。 続きまして、私はもう一つ思うんですが、そうしたことも含めて、今現状を聞いていますと、就職に漏れた方が、コンビニですとか、飲食店ですとか、就職活動するために逆に言うとアルバイトしていると。親ばかりにせびれえへんということも含めてやられる方もお見えのようです。そうした社会経験もいいんですけれども、市としてもそういった若者に対して緊急雇用事業が何とかできないものかと考えてしまいました。 例えば、前もありましたけど、インターンシップ的な職業経験を含んだ介護施設だとか、あるいは学校だとか、保育園だとか、いろんなことが考えられると思いますが、そういった就職支援事業などはできないものなのかということを感じるわけですが、そうした考え方はどうでしょうか、御当局の見解をお伺いしたいと思います。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 緊急雇用創出事業基金事業は、新規学卒者も対象に、失業者に対する短期的な雇用の場を提供するための有償の就労支援事業でございます。国は新卒者に対する支援策として、新卒者雇用に関する緊急対策を決定しまして、追加経済対策の基本方針に盛り込む方針を示しております。この緊急対策の一つにインターンシップ・トライアル雇用の推進が掲げられており、この事業は、就職先が未決定の新卒者を正規雇用に向けて育成するための体験雇用事業や職場実習の機会を大幅に拡充する取り組み、重点分野雇用創造事業の活用、NPO等社会的企業の活用の促進による雇用創出であり、その他にもさまざまな事業が検討されております。今後、国の施策に注視してまいりたいと考えております。 ◆3番(鈴木貢君) そういうことを含めて、緊急雇用もございますが、全体的に厳しいんですが、今後事業展開をされるときにそういった視点もぜひとも加味していただいて、少しでも若者が新しく新社会に出発が切れるような支援をしていただきたいと思うわけでございます。 きょうの午前中にもございましたけど、フリーターとか、あるいは不登校の問題で、その延長線上で苦しんでいる方もお見えになります。それはそれとして、学校を出て前向きに就職しようとしている人もつまずいておるということを十分御理解していただきたい、またこの若者就業支援をひとつよろしくお願いしたいということをお願い申し上げまして、この質問は終わりたいと思います。 続きまして、2点目の高齢者の見守りネットワークについてお尋ねしてまいりたいと思います。 これは午前中も質問がございました。本当に本年は大変暑い記録的な猛暑が続いておると。113年間の観測史上、最も暑い夏のようで、この地域も通年よりも平均気温が1.6度ぐらい高いそうでございますし、深夜においては熱帯夜といっても最低でも27度を切らないような日が続いているということも聞いておりますし、熱帯夜も先月末で40日間連続更新なんてことを言っていましたので、恐らくは今は50日近くあるのではないかというふうに思うわけでございます。 そうしたことから、熱中症での緊急搬送が全国で、先月末時点で4万件を超えたということでございますし、今5万件に近いんではないかなというふうに言われております。熱中症による死亡者も先月末で496名、最近では五百何名なんていうことも聞きました。このように時事通信が報じておりましたわけでございますが、特に高齢者の室内での熱中症死亡者も今回は多く起きているようでございます。そして、夫婦、姉妹等ともに数日、あるいは数週間して発見されるなど、異常な暑さの夏でございます。 また、きょうも午前中にありました。生きていればという話ですね。生きていれば111歳になる男性の白骨化した遺体が東京都足立区で7月30日に発見されたことに端を発する高齢者の所在不明が大きな社会問題になっております。先ほどの小林議員、今井議員からも御質問があったように、高齢者の戸籍の確認、所在の確認など、こうした悲しいことを聞くにつけ、高齢者・障害者等に対する連絡・訪問など、日常での所在確認・安否確認の取り組みの重要性を強く感じます。 現在、江南市においても一定の高齢者に対して緊急通報システムや給食サービスなどの緊急連絡、安否確認のサポートが行われております。 ではお尋ねしてまいりますが、今御紹介した幾つかの高齢者に対する緊急確認の方法も含め、現在江南市において高齢者等に対してどのような安否・所在確認の方法がとられているか--午前中も伺っておりますので極力簡潔に--ということと、その制度の対象者数、利用状況についてもお聞かせください。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 午前中の答弁でも申し上げましたけれども、民生委員とか地域包括支援センター、いろんな形の中で高齢者の所在確認をしております。 なお、安否確認を行っております高齢者施策サービスのうちで緊急通報システムを設置している方は、平成21年度中では73台設置し、42台を撤去しております。平成22年3月末現在で404台設置をしております。給食サービスにつきましては、平成21年度中で227人が利用され、昼食・夕食合わせて3万209食を配食している状況でございます。 ◆3番(鈴木貢君) わかりました。 今そのような状況であるということで伺いました。きょうの午前中からも、この見守り対象者をどうするかということについて、とらえ方によって物すごく変わっちゃうもんですから一概に言えないんですが、きょうでも100歳以上で17名見えるとかということも言われましたし、それは介護サービスによるものの確認が多いよということも含めてお聞きしましたし、75歳以上の方が9,539名であるだとか、あるいは908名の方が要援護者の登録をされているだとか、さまざまな数があるわけでございます。そうしたことも含めて、今後そうしたことをどうするのかということについてでございます。 ただ、そうしたことも含めて話を聞きますと、現在江南市においての高齢者の安否確認等の確認は、私もあるのかなと思って事前に江南市の介護のこういったものをひもといてちらちらっと見させてもらいました。そんなに詳しくは書いてないんですよね、見守りに関しては。どちらかというと、介護制度の利用に重点を置いて書かれているような話でございますので、ちょっと見当たらなかったんですが、事実は民生委員さんの方々に負うところが多いような気がいたします。本当に民生委員さんに感謝するわけですが、今以上の見守り・訪問等を民生委員さんにお願いすることは、その仕事の内容、昨今の量からして大変難しいことだなと思うわけでございます。 厚労省の最近の調査でも、地域福祉の担い手である民生委員さんの状況については、長期的に人員確保が非常に厳しくなってきているよと、そういうことも言われておりますし、1点は業務の増加と多様化、2点目が、最近は個人情報の入手が非常に難しくなってきているということ、そして最近の住居、オートロックマンションの増加など地域の状況が変化、江南市もないわけじゃないですが、全国的に見ると結構ふえていると、都市部にですね。そんなような状況が課題との説明報告がございました。 今後、民生委員さんの方々に一定の地域の見守り・訪問活動をお願いするにしましても、民生委員さんの待遇改善や定員増加、活動に必要な個人情報の提供への理解など、民生委員さんが活動しやすい環境整備の必要性を強く感じるものでございます。そして、先ほどの社会問題化している高齢者所在不明や高齢者孤立化への対策・対応が各自治体においても速やかに求められるものと思うわけでございます。特に高齢者の安否確認・見守りについては、従来の民生委員さん中心の訪問・見守りだけでは限界があると考えるわけでございます。今後、地域での見守りネットワークの形成を図るなどの取り組みが必要になると考えるわけでございます。 こうした取り組みにつきましては、平成12年の社会福祉法におきまして、その中でいろいろあるわけでございます。第3条においては福祉サービスについての考え方、福祉サービスの基本的な理念というのが述べられておりますし、第4条の中には地域福祉の推進ということで、「地域住民、社会福祉を目的とする事業を経営する者及び社会福祉に関する活動を行う者は、相互に協力し、福祉サービスを必要とする地域住民が地域社会を構成する一員として日常生活を営み、社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられるように、地域福祉の推進に努めなければならない」という一節があるわけでございます。地域福祉計画を策定するとともに、こうした地域福祉の推進が明確にされまして、こうした指針から各自治体において地域福祉計画を策定しまして、高齢者・障害者問題等対策を図るべきであると既に位置づけがされているわけでございます。 例えば近隣で言いますと、小牧市さんとか稲沢市なんかは既にこういったものをつくられておるようでございます。しかしながら、高齢世帯の孤立化防止を定める地域福祉計画は、昨年度末現在、全国で51.4%の自治体が策定されていないということも事実なことでございます。ただ、今回のこういった社会問題が出てきますとクローズアップされるわけでございます。こうした時代背景下、果たしてこんなことでよろしいかと思うわけでございます。 では、私たちの地域はどうでしょうか。参考までに、現在江南市における訪問確認が必要と思われる高齢者世帯等の件数及び民生委員さんの数についてお教えください。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 平成22年7月1日現在の住民基本台帳上では、65歳以上のひとり暮らしの方は3,705人、65歳以上のみの2人世帯は3,679世帯となっております。民生委員の数は、定数が133人となっております。 ◆3番(鈴木貢君) 先ほども数のことを申し上げましたが、65歳以上のひとり暮らしの方は3,705人であると、そして65歳以上の方の2人世帯は3,679世帯であるということですね。いろんな見方があるわけですけれども、両方合わせて7,200世帯、1万人レベルおると。これ全部が必要ないとは思いますが、可能性としてはあるということですね。そういうことも含めてお伺いしたわけですし、それから民生委員さんの多い少ないは別として、それだけの数、133人の方が今お見えになるということで、そういった現状を思いつつも、こうしたことを今後考える意味におきまして、見守りネットワークを形成するということにおきまして江南市においての今後の地域福祉計画についての御認識と現在の取り組み状況についてお聞かせください。よろしくお願いいたします。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 市といたしましては、地域福祉計画が必要ということは認識しております。現在、地域福祉計画は策定しておりませんが、それぞれの担当課におきまして福祉計画を策定している状況でございます。例えば、高齢者関係では第4期江南市介護保険事業計画及び高齢者福祉計画、障害者関係では江南市障害者計画及び第2期江南市障害福祉計画、子育て関係では江南市次世代育成支援行動計画を策定し、対応している状況でございます。また、介護保険事業計画及び高齢者福祉計画では、福祉団体等の関係機関との連携や地域コミュニティーの形成支援などを明記しておりますが、具体的な高齢者の見守りなどについては記述がされていない状況でございます。 ◆3番(鈴木貢君) わかりました。一定の考えはあるけれども、なかなかそこまでは進んでいないよというのが実態のようでございます。 ただ、数が本当に適正かどうかわかりませんが、愛知県下でこうした地域福祉計画を策定されているところは37市中23市が策定を終了していると、そして8市が今年度以降策定の予定である、6市が未策定。このことは申し上げませんけれども、今回のことを場当たり的な制度・仕組みではなしに、基本的な考え方を持って進むべきじゃないかと。特にこの地域見守りについては、そういう視点が大事ではなかろうかと思うわけでございます。昨今の高齢者等に係る社会問題をかんがみるに、高齢者等の所在安否確認・見守りについては、民生委員さんへの支援強化のみならず、住民参加、市民協働型の地域での高齢者等の見守りネットワークづくりが強く求められる状況に、またそういったことを考えていかなくてはならない時期になったのではないかと思うわけでございます。 こうしたことを含めまして、今申し上げましたことにつきまして、地域福祉計画の策定については今後どのようにお考えですか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) まだ地域福祉計画が作成されていない近隣の一宮市さん、犬山市、岩倉市の動向を踏まえて考えてまいりたいと思っております。 ◆3番(鈴木貢君) わかりました。ひとつお取り組みをよろしくお願いしたいと思います。 ただ、策定するにも2年、3年かかるというふうに、いろんな協議会を設けて、連絡協議会を設けてつくらないといけないと思っております。ただ、昨今のいろんな社会問題を見ますと、策定前であっても直面する緊急課題、特に今回の生存確認、熱中症対策等に関しては具体的に前倒しして実施することを切に御当局に要望しまして、まだ策定していないからとか、そういうことのないようにひとつお取り組みをよろしくお願いしたいと思います。今後とも高齢者の見守り、本当に前向きに進めていただきたいと思うわけでございます。 続きまして、3点目の市役所の接遇についてお尋ねしてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 市役所は、言うまでもなく市民にとって江南市最大のサービス施設と考えます。市役所に、住民票や、印鑑証明や、納税相談に来られた市民の皆様が、気持ちよく所用を済まし帰っていただける、最大限努力していかなければなりません。私どもに市民の皆さんが「最近、江南市は気分がいいね」、市役所へ行って「よくなったね」と言われると本当にうれしく思うわけでございます。「そうでしょう、緑のカーテンもあるし、ゴーヤももらえるし、市長さんの取り計らいでそうなんだよ」ということを言うと、「そうなんだ」ということをよく言われるわけでございます。そうした市民が親しみやすい、また来たくなる、用がなくても来たくなるといったらしかられますけれども、それぐらいな親しみのある市役所であればと思うわけでございます。 そうしたことも含めて、市役所の設備については御当局においても以前からしっかりとお取り組みいただいていると認識しておりますが、市民サービスにおいて大切なことですので、確認の意味で質問させていただきます。 初めに、現在の市役所の接遇、当局におかれてはどのような自己評価をされているのでしょうか、お聞かせください。 ◎経営企画部長(大島茂樹君) 職員の接遇についての自己評価ということでございますが、平成19年度から職員の応対について市民の皆様の声をお聞きするために、職員の応対に関するアンケートを実施しております。職員のあいさつ、身だしなみ、言葉遣いなど5項目を5点満点で評価していただくものでございまして、アンケート用紙の回収箱を1階ロビー案内に設置をしております。 それで、平成19年度に実施いたしましたアンケートでは、来庁者の方に積極的に声をかけましてたくさんの方に参加をしていただきました。そのアンケートの結果では、4点の「やや満足」の方が多く、平均点としては4.37ということで、ある程度の評価はいただいているかなあと思っております。 今後も、職員一人ひとりが十分な対応を心がけていくように努めてまいりたいと思っております。
    ◆3番(鈴木貢君) 大変結構なことだと思っております。 では、今アンケートをされたということでございますが、4点の「やや満足」ということもございましたけれども、平成19年度に実施された市民アンケートでたくさんの方が回答されたということですが、平成21年度までの3年間のアンケートの回収件数についてお聞かせください。 ◎経営企画部長(大島茂樹君) アンケートの回収件数でございますが、平成19年度では11月の2週間をさわやか行政週間といたしまして、お客様満足度の調査を行うためにアンケートを実施いたしました。この場合は、来庁者の方に窓口でアンケート用紙をお渡しいたしまして、積極的に声をかけ参加をしていただきました。その結果が1,506件でございました。それで、平成19年度のさわやか行政週間終了後でございますが、その後は1階の案内にアンケート用紙と回収箱を置くという方法で行いましたので、平成19年度末までが24件で、平成19年度といたしましては1,530件、その後は大分減りまして、平成20年度が11件、平成21年度は9件という状況でございます。 ◆3番(鈴木貢君) これはアンケートの回収方法によってそんな差異が出たということで、いたし方がないなあという気もするわけでございますが、もう少し積極的に広範な声を聞いていただければと思って今質問するわけでございますが、アンケート回収報告の結果を聞きまして、やはり窓口カウンターに置いておくだけでは市民の声を多くお聞きできないのではないかと思うわけでございます。やはりある程度、もしさわやか週間というのがあるならば、そういったことを含めて、ある程度期間を決めて直接アンケート用紙をお渡しして、市の接遇評価についてある程度の数をお聞きする必要があるかと思います。また、市民に対しても、市の接遇取り組み姿勢を、あっやっているんだなあということでアピールできることであるなあと、気を使ってもらっておるなあ、こんなことも大事ではなかろうかと思うわけでございます。そうしたことを含めて、アンケート配布・回収の推進を継続的に取り組んでいただきたく思います。 次に、ここ数年、市の構造改革の流れにて、市職員もパート臨時職員が多く採用されまして、市のさまざまな部署に配属されました。活躍していただいているようです。このように人事配置も大きく変わってきております。そうしたことから、果たして市の接遇の水準が維持できているのかな、また接遇教育が適切に行われているのだろうか少し気になるところでございます。 そこで、参考までにお尋ねしますが、現在市の職員、正職員、パート、臨時等の職員の構成内容、また職域、職責等についてもお聞かせください。 ◎経営企画部長(大島茂樹君) 職員の構成内容でございますが、平成22年4月1日現在でございまして、正規職員が646人で49.8%、パート・臨時職員が595人で46%、その他嘱託・再任用職員が55人で4.2%となっております。 職域と職責につきましては、正規職員は、事業の計画、企画の立案・検証、市民との交渉、市民への説明責任など基幹的な業務に携わっておりまして、パート・臨時職員につきましては、一般的には正規職員の補助的業務に携わっているということでございます。そうした中で、それぞれの仕事を行う上で、責任の度合いは程度がございますが、それぞれ責任はあるというふうに考えております。 ◆3番(鈴木貢君) わかりました。 今伺いまして、正職員よりもじゃない人の方がほとんど上回ってしまったというような流れになってきているなということを思うわけでございます。 先ほど、職員みずからがマナーブックを、私もいただきまして見させてもらったわけでございます。大変すばらしいなと。みずからがこういったものをつくってやられるということは非常にすばらしいなあということを思う反面、しかしながら一部の職員の方かと思いますが、まだまだこうした接遇マナー向上の意識が低い方もお見えになるように感じます。以前よりは少なくなりましたが、いまだ対応の悪さを市民から指摘されます。特に電話での対応が悪いように感じます。具体的には、名前とかは言いませんけれども、多くの職員がこうして接遇向上に努力しておるのに、そうした一部の職員、また一回の対応の悪さが市全体のイメージを悪くしてしまうこと、大変残念なことだと思うわけでございます。 そこでお尋ねしますが、市として現在接遇向上に向けてどのような取り組みをされているのか、改めてお聞かせください。 ◎経営企画部長(大島茂樹君) 現在、職員の接遇研修といたしましては、新規採用職員を対象に年2回実施しております。それから、窓口担当の職員を対象に年1回実施をしております。さらに、接遇の内部講師を養成するために、これは県の自治研修所で実施される接遇指導者養成研修を年1回受講しております。 それから、パート・臨時職員の接遇研修につきましても、昨年度は事務職員全員を対象に実施をいたしまして、今年度は特に窓口担当職員を対象に実施をいたしました。 また、市民サービスの向上を目的に、主査以下の若年層の職員で構成いたしますさわやか行政研究会で、今、議員の方から御紹介をいただきました職員マナーブックを作成いたしまして、全職員が接遇に関する意識を高めてよりよい接遇を行うための活用をしております。昨年度はその改訂版を全課に配布して全職員に周知をしたところでございます。 また、毎年11月にはさわやか行政週間ということで、全庁的に接遇に関しての意識を高める運動を行っております。今後もこうした研修や活動によりまして、市民の皆様に満足していただくため、意識の高揚を図りながら、きめ細かな心配りやサービスの向上に努めてまいりたいと考えております。 ◆3番(鈴木貢君) わかりました。ひとつよろしくお願いしたいと思います。 ただ基本的には、ある程度の研修をされていますし、全体的に聞きましたら、職員にこのマナーブックを配布してマナー・接遇向上の意識啓発を図る、これは当然のことですし、大切なことであると認識はするわけですが、できたら実際のロールプレイングの実施や、身近な職域でのマナー・接遇総チェックなどのマナーブックの内容の意識徹底、励行をお願いしたいと思いますが、その点はいかがなものでしょうか。 ◎経営企画部長(大島茂樹君) 現在行っている研修の中でも、職員と市民との役割演技を通して学習をする方法を取り入れた研修を実施しております。また、職員マナーブックをテキストにした接遇研修も実施しておりまして、マナーブックで示されている接遇に対する意識の徹底を図っております。 また、各職員の研修の成果は各職場で発揮されて有効となるものでありますので、職場で十分でない点があれば職員がお互いに注意し合いながら、市民の方に満足していただける応対を行う職場とすることが必要であるということも研修の中で意識づけしているところでございます。 ◆3番(鈴木貢君) わかりました。 ひとつ今後ともよりよき、さすが江南市職員、市役所と言われるような、ほかからも褒めたたえられるような、そういったマナー向上に取り組んでいただきたいとお願いしまして、この質問は終わらせていただきます。 次に、最後の質問となりました。太陽光発電設置事業についてお尋ねしてまいりたいと思います。 本年、市役所屋上に太陽光発電パネルが設置されまして、市民に対して環境意識を高める一つの事業として大きくアピールできること、御当局のお取り組みに敬意を表するものでございます。 さて、この太陽光発電、さきの6月議会にても、市民に対する太陽光発電設置助成事業が大変好評のようで、今年度の早い段階で既に予定助成予算枠を使い切り終了と相なりました。このことは江南市民の環境意識の高さを認識すると同時に、太陽光発電の一般家庭への設置・普及がいよいよ本格化してきたものだと強く感じるものでございます。 そこでまず初めにお伺いしますが、この太陽光発電設置助成事業の意義、目的についてまずはお聞かせください。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) この事業は、みずから居住をする市内の住宅に太陽光発電システムを設置する方に対し、その経費の一部を補助することによりクリーンエネルギーの利用を促進するとともに、市民の環境保全に対する意識の高揚を図り、地球温暖化防止に寄与することを目的といたしております。 ◆3番(鈴木貢君) わかりました。本当にそのとおりだと思いますね。この環境意識は大事なことでございますし、地球温暖化防止。 では、今までに実施されました江南市の太陽光発電設置助成の実績推移をお聞かせください。また、その助成内容についても確認の意味で簡潔にお聞かせください。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 江南市の住宅用太陽光発電システムの補助金は1キロワット当たり2万円で、4キロワットを上限として交付しております。この補助金の中には、愛知県の補助金、4分の1以内でございますけれども、これも含まれておるところでございます。 また、本年度までの実績でございますが、平成20年度予算額200万円に対して31件、平成21年度予算額460万円に対しまして66件、平成22年度460万円に対しまして61件の補助を実施しております。 ◆3番(鈴木貢君) わかりました。 今、御答弁を聞きまして、設置状況の経緯、推移、流れを聞きまして、大体この数年は60件ペースで進んできているのかなあという感じがいたします。平成21年度は江南市補助件数66件、そしてそれ以外、江南市の補助を受けず国のJ-PEC申請で183件、66件も含めて183件だと思います。このことを思いますと、こんな状況かと思います。 参考までに、他市町の太陽光発電助成の取り組みについてお聞かせください。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 今年度の近隣市の補助金を調査いたしましたところ、岩倉市は当初予算200万円、9月補正予算160万円の計360万円、犬山市は当初予算240万円、小牧市は当初予算3,000万円、6月補正予算2,100万円の計5,100万円、一宮市は当初予算2,400万円、6月補正予算2,400万円の計4,800万円が計上されているようでございます。 ◆3番(鈴木貢君) これについては多い少ない、身の丈に合ったということもございますし、考え方もございますので一概には言えませんけれども、できたらふやしていただきたいと思うわけでございます。 冒頭、この太陽光発電設置事業の意義、目的についてお伺いしましたが、お聞きしましたように、市民に対しての一酸化炭素排出抑制、地球温暖化防止啓発、また具体的な取り組みとして位置づけされているということでございます。このような太陽光発電設置にて、どれぐらいの二酸化炭素排出抑制効果が見込まれるのか。事業目的の一つでございますので、どれぐらい推計されるでしょうか、お教えください。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 温室効果ガスの削減量につきましては、各世帯の状況によって異なると思います。仮に1キロワットの設備が設置されており、1年間の日照時間が約2,000時間で--2,000時間というのは、気象庁が江南市の年間日照時間を2,062.8時間と出しておりますので、その2,000時間と仮にしますと--フルに発電したとすれば、2,000キロワットを発電することとなります。これに排出係数、0.555でございますが、これを掛けますと、約1.1トン削減したことになりますが、1日じゅうフルに発電することはないと思いますので、実際には1.1トンの5割程度としますと、0.5トン程度と推計しております。 ◆3番(鈴木貢君) 具体的に言うと、0.5トンといってもぴんと来ないんですが、わかりやすい事例で言うと何かありますかね、目安的な感じで。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 例えばガソリンで換算いたしますと、約215リットルに相当することとなります。 ◆3番(鈴木貢君) わかりました。 なかなか感覚としてどれほど排出効果があるかということが、あるということはわかるんですが、ちょっとまだレベルについては、ただたくさんそういった方が集まるとそれなりの効果が出てくるということだと私は思います。すみません、私も勉強不足で恐縮ですが、そういうことを含めてまた質問してまいりたいと思っております。 このように、太陽光発電設置が普及することにより、より設置コストが下がり、設置しやすくなり、なお一層太陽光発電が多く設置されると思います。残念ながら私のうちはまだでございますので、本当に早くコストが下がっていただきたい、手の届くところまで下がってほしいと思うところでございますが、この二酸化炭素排出効果のみならず、新たな産業・雇用創出に寄与すると考えるわけでございます。 このように太陽光発電設置助成事業、環境政策の中でも現在極めて有効な、時にかなった施策であると認識するものでございます。このような意義ある助成事業ですので、市当局におかれましても、従来以上の積極的な取り組みが必要だと考えます。先ほど申し上げましたが、平成21年度助成実績が66件江南市はありましたが、J-PECは183件ありました。江南市全体での年間太陽光発電設置は183件あったわけでございます。そうしたことも含めて、3分の1しか助成できなかったということでございますので、こうした申請実績から、今後もう少し助成予算の増額配慮とともに、例えば現在1キロワット2万円の助成額を1.5万円、1万円にしてでも、多少助成額を減額してでも助成件数、枠をふやし、幅広く多くの市民の方に利用していただけるような工夫が必要とは考えますが、いかがなものでしょうか。こうしたことを含めて今後の市の取り組み、御見解をお伺いしたいと思います。どうぞよろしくお願いを申し上げます。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 今後の太陽光発電システム設置費補助金につきましては、国庫や県費など、その財源確保にもしっかりと注視をしながら、より効果が見込まれる補助に向けて検討をさせていただきたいと考えております。よろしくお願いします。 ◆3番(鈴木貢君) 今年はもうだめだと思いますので、ひとつ来年度、本当に多くの方が、希望される方が一人でも多く助成の申請を受け付けられるよう御配慮の予算をよろしくお願い申し上げまして、質問を終わります。以上でございます。ありがとうございました。     (拍手) ○議長(岩田一洋君) 暫時休憩いたします。     午後2時51分 休憩---------------------------------------     午後3時07分 開議 ○議長(岩田一洋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 6番、古田みちよさん。     〔2番 古田みちよ君 登壇〕     (拍手) ◆2番(古田みちよ君) 議長さんのお許しをいただきまして、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 まず最初に、住宅用の耐震化対策「耐震シェルター」等についてお尋ねをいたします。 9月1日は防災の日、大地震の発生に備えた防災訓練が各地で行われました。江南市は8月22日、猛暑の中、市総合防災訓練が行われました。また、政府におきましては、東海・東南海・南海の3地震が同時発生したという事態を想定いたしまして、初の訓練を実施いたしました。この三つの地震が同時発生した場合、最大で死者が2万5,000人、建物の全壊が55万棟の被害が出ると試算しております。災害は忘れたときにやってくるなどと申しますが、いつ発生してもおかしくない大地震に備え、市ではどのような計画を促進されておられますでしょうか。また、現在までの木造住宅耐震化の進捗状況と取り組みについてお尋ねをいたします。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) 市では、いつ発生してもおかしくない大地震に備え、安心・安全な住環境を確保するために、江南市耐震改修促進計画を平成20年3月に策定し、建築物の耐震化を促進しております。土木建築課では、平成15年度より木造住宅耐震診断事業及び耐震補強事業を実施しております。その成果として、耐震診断事業につきましては、市内で対象となる昭和56年5月以前の木造住宅がおおむね1万2,000戸ございますが、そのうち平成21年度末において耐震診断を受診された戸数は1,920戸でございます。その診断結果で耐震改修工事が必要とされた戸数が1,747戸で、そのうちの116戸が耐震改修工事を実施されております。 また、木造住宅耐震化の促進策といたしまして、平成21年度より木造住宅耐震診断ローラー作戦を実施いたしまして、より多くの市民の方々に耐震診断を実施していただき、その診断結果によりまして、耐震補強が必要な方にはダイレクトメールやパンフレットを送付して事業促進を図っております。今年度につきましても昨年と同様に、五明地区及び古知野地区の一部においてローラー作戦を実施するなどPRに努めております。 ◆2番(古田みちよ君) 大変ありがとうございます。 平成7年の阪神・淡路大震災での被害者の内訳は、実は年齢が65歳以上の高齢者の割合が何と49.6%でございました。おおむね半数に当たる高齢者の方が被害に遭われました。また、被害者で特筆していることは、20歳から24歳の青年が299人、年齢層の中で非常に高かったことでございます。これは、核家族化の進展により、高齢者の住宅が老朽化していたことや、大半が大学生と思われる20歳から24歳の青年が古い木造アパートなどに住んでいたことにより被害が多かったように思われます。 江南市でも同様な木造住宅、そしてアパートが多く見受けられますので、その災害防止としてどのようなことを考えているのでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) 災害防止対策といたしましては、まず策定をいたしました耐震改修促進計画の概要版とともに地震防災マップを市内全世帯に配布をいたしましてPRに努めております。この地震防災マップの中では、避難所マップの掲載や家具の転倒防止方法などにつきまして図・イラストを用いるなど、高齢者や子供などにもわかりやすいものといたしております。また、木造住宅と同様に木造アパートの所有者に対しても、広報やホームページ上で、耐震診断及び耐震改修補助の対象となることをPRいたしまして、耐震化に向けた啓発を実施しております。議員が御指摘のことは重要なことと考えておりますので、そのことも考慮に入れ、さらにPRに努めてまいります。 ◆2番(古田みちよ君) よろしくお願いいたします。 市では、昭和56年5月以前の木造住宅耐震無料診断や耐震改修工事の補助制度、さらに税制での優遇措置等の制度を行っておりますが、年金生活の高齢者、特にひとり暮らしの高齢者や所得の少ない若年層には、耐震補強をするための工事費が多額な費用を必要とすることからなかなか難しいと思われます。耐震化の促進に当たりどのような課題があるのでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) 耐震化の促進に当たる課題といたしまして、核家族の進展により親と後継者との同居世帯が減少したことにより、将来的にも及ぶ耐震改修工事に多額の資金を投資することに疑問を持たれる高齢者などの方や、耐震改修にかえて新築計画を実施される方などがあると聞いております。しかし、議員の御指摘にありますように、耐震改修工事費が多額であるため、60万円という補助金では足りないと感じて耐震改修に踏み切れない方が多いこともその要因の一つであると考えております。 ◆2番(古田みちよ君) 私の市民相談の中でも、多額な費用を要するということで、高齢者の方は耐震工事に踏み切れないというのが現状であります。 ここで、ある建築業者が開発されました「耐震シェルター」というものについてこれから御紹介をしたいと思います。     〔資料呈示〕 ◆2番(古田みちよ君) (続)大地震で建物が倒壊しても人命を助ける目的で開発されたものでございます。これは実験ですけれども、こうやって家が倒壊したとしても、このシェルターの中に寝ている人は助かるといったものでございます。これがシェルターですね。 それで、こういった部屋の一部にもう一つの部屋を設置したイメージを浮かべていただけるとわかると思います。大体4.5畳から6畳のタイプと6畳以上のタイプと2種類のタイプがあると思います。広さはシングルベッド2台分ほどが置けるスペースになっております。あらかじめ工場で製作したパネルをお客様宅に運び、部屋に組み立て設置をして、工期は何と2日間ほどで、25万円程度で施工できるものでございます。 このような耐震シェルターについてでございますが、一宮市を初め県内4市が現在補助制度の事業を実施されていると伺っております。また、東京を初め全国的に広がりを見せているのが現状でございます。初めての提案でございますが、江南市におきましても、市民の生命を守る視点から、耐震シェルターや、また耐震ベッド設置といった事業もございます。そして、新しい耐震技術や工法を調査・研究していただき、幅広く市民や市内の業者を紹介していただき、少しでも市内の建物が倒壊しないように積極的に耐震化を進める必要があると考えますが、いかがお考えでしょうか。 ◎都市整備部長(暮石浩章君) 総合評点を1.0に引き上げる耐震改修工事費が高額になることなどから、耐震改修に踏み切ることができない方も多く、耐震化がなかなか進捗しない状況も見受けられます。他市では独自の補助制度により、耐震シェルター、防災ベッドの設置や段階的な一部改修についても補助を実施するところも出てきております。そうしたことから、国においては耐震補強制度の見直しについて、耐震シェルター、防災ベッドの設置、そして段階的な一部改修についても補助対象にするなどの検討を始めているところでございます。今後、県及び近隣市町の動向を見ながら調査・研究をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆2番(古田みちよ君) 江南市におきましても、特に高齢者の皆さんの命を守る施策として今回提案させていただきました。耐震シェルターなど、市民の目線、そしてニーズに合った事業をまた積極的に進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 次に、高齢者の運転免許証の自主返納事業についてお尋ねをいたします。 交通事故の中でも、高齢者の交通事故が全国的にふえてきております。また、高齢者の方が「運転の自信がなくなった」、また家族から「運転が心配だな」などの理由から、自発的に運転免許の返納をされた方に運転免許証の自主返納事業が全国的に実施をされております。 まず初めに、最近の交通事故の状況についてお尋ねをいたします。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 平成21年中の交通事故状況でございますが、愛知県内の人身事故は5万976件で、そのうち江南市では673件でございました。また、死亡・負傷者数につきましては、愛知県内で死亡者数は227人で、そのうち65歳以上の高齢者は107人、全体の約47%であります。また、愛知県内の負傷者数は6万2,688人であり、そのうち高齢者は7,511人となっています。江南市におきましては死亡者1名であり、この方は高齢者でありました。同じく市内での負傷者数は、828人のうち194人が高齢者となっており、全体の約23%となっております。 ◆2番(古田みちよ君) ありがとうございます。 県内の死亡者数におきますと、65歳以上の高齢者が107人で全体の47%ということであります。高齢者の交通事故が増加していることが明確であります。 そこでお伺いいたしますが、警察署における運転免許証の自主返納の状況はどのような状況でしょうか、お尋ねをいたします。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 江南警察署に問い合わせて確認をいたしましたところ、平成21年中に愛知県内で運転免許証を自主返納された方は3,051人ございました。江南市内の方で自主返納された方はないということでございます。 ◆2番(古田みちよ君) 江南市内で自主返納された方はないということですので、なかなか警察署だけでは進んでいない状況だと思います。 そこで、自治体が積極的にこの運転免許証の自主返納事業を行っておりますが、県内各市内の状況はどのような推進状況となっているのでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 8月末現在の愛知県内の状況は、19市と2町の21市町で支援事業が実施されており、支援の内容は、運転免許証返納による身分証明書がわりとなる住民基本台帳カードの無料交付や交通安全グッズの交付などがございます。 ◆2番(古田みちよ君) ありがとうございます。 近隣では、一宮市、扶桑町、小牧市、春日井市などで実施をされております。     〔資料呈示〕 ◆2番(古田みちよ君) (続)先日、一宮市へ伺ってまいりました。こういったチラシをつくって推進をしております。70歳以上を対象に行われております。支援内容としては、一宮市には循環バスがございますので、そういったバスの共通の回数券であるとか、また交通安全啓発グッズであるとか、そういったものを配布しております。これは、運転をすることができなくなっている方のための交通手段として支援をしているとお聞きいたしました。また、運転免許証を返納した方に、公的な身分証明書として住基カードの発行手数料の無料化を行い、このようなチラシを作成して現在啓発をされております。 ぜひこういった事業、江南市におきましても、例えば70歳以上の方を対象に運転免許証の自主返納を支援する事業を実施していただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ◎生活産業部長(奥村哲司君) 高齢者が交通事故を起こさないことを目的とした運転免許証を自主的に返納される方への支援として、身分証明書がわりとなる住民基本台帳カードの無料交付などについて、対象年齢も含めまして研究してまいりたいと考えております。 ◆2番(古田みちよ君) よろしくお願いしたいと思いますので、進めていただけるように切に要望しておきます。 3番目に、図書館の雑誌スポンサー事業についてお尋ねをいたします。 最初に、図書館の図書は市の予算で購入されておりますが、図書の購入予算はどのくらいになっているのでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎教育部長(三ツ口和男君) 図書等の購入費につきましては、平成22年度予算額で申し上げますと、1,014万4,000円でございます。 なお、雑誌、児童用図書等につきましては消耗品費で執行しております。また、一般用図書、視聴覚資料等につきましては、備品購入費で執行をしております。 ◆2番(古田みちよ君) ありがとうございます。 次に、雑誌の予算額と、この雑誌について何種類ぐらい購入をされておられますでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎教育部長(三ツ口和男君) 雑誌の購入費につきましては、平成22年度予算額を申し上げますと74万3,000円であります。また、雑誌の種類につきましては、現在92種類を購入しております。 ◆2番(古田みちよ君) ありがとうございます。 ここで、6月4日に日本経済新聞の記事に掲載されております雑誌スポンサー事業について御紹介をいたします。 2008年の7月、職員の発案で導入をいたしました岐南町の図書館では、ショッピングセンター7社など団体の協力で17誌、年間14万円の購入費を賄っております。徳島県の図書館では、2009年7月からこの岐南町を参考に始め、26社のスポンサーが集まり、対象の雑誌の約3割に当たる72誌、年間約82万円の費用を負担して賄うようになったそうでございます。     〔資料呈示〕 ◆2番(古田みちよ君) (続)江南市の図書館からちょっとお借りをしてまいりましたが、例えば料理の本にどこかの料理屋さんの広告を掲載し、裏には例えば料理の内容のチラシをここの中に挟むことができます、ファイルがありますので。また、◯◯商店というような名前で、裏にはお子さんの服のコマーシャルであるとか、いろんなものを掲載することができます。こういった透明のカバーの表紙に企業のステッカーなどを張って、裏表側にPRチラシを投入することができます。 この徳島市におきましては、週刊誌5誌の購入費を負担している四国大学というところがございますが、大学のPRとともに社会貢献できるとスポンサー側のメリットを述べております。岐阜県立の図書館、そして愛知県の三好の図書館でも現在実施をされております。 江南市におきましても、この雑誌スポンサー事業の導入ついて前向きに検討をしていただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎教育部長(三ツ口和男君) お尋ねの件でございますが、江南市立図書館の雑誌の種類は、近隣市町と比較しましても決して多くはございません。そのような状況の中、雑誌スポンサー事業は、雑誌コーナーの充実を図り、なおかつ図書館の利用促進につなげる上でも有効な制度の一つと考えます。議員御提案のように、雑誌スポンサー事業を既に実施している図書館もあり、今後指定管理者と協議を重ね、実施に向けた検討をしてまいりたいと思っております。 ◆2番(古田みちよ君) ありがとうございます。よろしくお願いをいたします。 次に、保育園の調理室の空調設備についてお尋ねをいたします。 ことしの夏は本当に暑い夏と。皆さんの声から、暑い暑いという声しか聞くことがありません。猛暑でございました。私が生まれて五十数年たちますが、初めての暑さだと実感をいたしております。113年の観測史上、最高の平均気温だったという気象庁の発表もございます。 実は7月22日、私の友人の息子さんが実に33歳の若さで仕事中に熱中症に倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。猛暑が人の命を奪うなんて、身近で起きたことに驚きと、なぜ助けることができなかったんだろうと悔やまれてなりません。9月に入っても猛暑が続き、毎日のように35度を超える勢いであります。 こうした状況下の中で、保育園の給食調理は大変過酷な労働となっていることは当局も御存じのことと思います。先日、保育園の調理員さんにお話を伺ってまいりました。調理室は空調設備がなく、最高気温は36度以上となり、大変暑い状況をはるかに超えてしまっている事態でございます。1日に何回も着がえをして、着がえる場所も蒸しぶろ状態で、下着がべったり体について離れません。家に帰ったらしばらく放心状態で、すぐに夕食の支度などできるような状態ではないと察しをいたしました。ただ子供たちにおいしい給食をの一念と気力で頑張ってみえる姿に、本当に頭が下がる思いでございました。 そこで、保育園の給食調理室における空調設備の設置状況について、まずお尋ねをいたします。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 18ある保育園のうち給食調理室に空調設備がある保育園は4園でございます。これは、調理した食品の管理のために配ぜん台の上部にスポット式の空調設備を設置したものでございます。他の14園につきましては設置されておりません。 ◆2番(古田みちよ君) 18園の保育園のうち、空調設備が設置してある4園はどこの保育園でしょうか。また、設置した経緯について、わかれば教えていただきたいと思います。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 空調設備が設置してある保育園は、古知野南保育園、古知野西保育園、布袋西保育園、古知野中保育園の4園でございます。これは、昭和55年以降に建築した園舎の給食調理室にはスポット式の空調設備を設置したもので、4園はすべて昭和55年以降の建築でございます。 なお、昭和57年2月に建築しました古知野北保育園及び昭和59年2月に建築した宮田南保育園につきましては、国からの防衛防音事業費補助金を受けて建築したもので、給食調理室は補助の対象外でありましたので、空調設備を設置しておりません。 ◆2番(古田みちよ君) 御説明いただきました。 せっかく昭和55年以降の建築の4園に空調設備を設置していただいた経緯がありましたのに、古知野北、宮田南については、この防衛防音事業費補助金を受けて建築したものでありますので補助対象外とのことですが、当時は現在のような地球温暖化や猛暑が続くような夏ではなかったかもしれませんが、市で設置していくという考えはどうもなかったようでございます。 大変な猛暑で暑い日が続いております。ことしの夏の保育園の給食室の調理室の温度についてお聞きいたします。 スポット式の空調設備を設置している保育園と設置していない保育園ではどのぐらい温度に差があるのでしょうか、お尋ねいたします。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 保育園では、毎日午前8時30分と午前11時に給食調理室の室温を記録しております。8月第1週の記録で比較してみますと、空調設備のある保育園は午前8時30分で平均29.5度、午前11時でも平均29.5度であるのに対しまして、空調設備のない保育園は午前8時30分で平均32度、午前11時で平均32.5度と、空調設備のない保育園は3度程度高い室温となっております。 ◆2番(古田みちよ君) ただいま3度ほど高いと言われましたが、8時半と11時を計測されておりますので、なべに火がついている時間にはかっておりません。最高気温は35度から36度はあるのが実態でありますので、10時から10時半のなべに火がついた状態の温度も計測していただくと参考になると思いますので、今後よろしくお願いしたいと思います。 そこでお尋ねをいたしますが、近隣市町の空調設備の設置状況はどのようになっているのでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 近隣の岩倉市、小牧市、一宮市につきましては、スポット式などの空調設備が全保育園に設置されております。犬山市では13園中10園に、大口町では4園中3園に設置されている状況でございます。また、扶桑町では平成24年度までに全7園に整備する予定と聞いております。 ◆2番(古田みちよ君) ありがとうございます。 近隣市町におきましても、ほとんどの保育園がスポット式の空調の設備がされております。それは学校給食と違い、夏休み中も子供たちのために一生懸命給食をつくるという現実があるということですので、この点よろしく御理解をしていただきたいと思います。 そこで、現在設置してある保育園のようなスポット式の空調設備を整備するといたしましたら、実際の費用はどのくらい必要なのでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 現在、保育園にあります既存の空調設備を改修して利用するには多額な費用が必要となること、そして防衛防音事業費補助金を受けていることからも難しいため、単独で給食調理室に天井つり下げダクト式の冷却機を設置する方法が衛生的かつ簡易であること、そして経費的な面からも適当であると考えております。 なお、天井つり下げダクト型の冷却機の設置費用は、1園当たり設置工事費を含めまして約85万円でございます。 ◆2番(古田みちよ君) 工事費を含め1園当たり約85万円で給食調理室に天井つり下げ型のダクト式のものの冷却機が設置できると健康福祉部長の答弁をお聞きいたしました。ぜひ計画を立てて設置をしていただけませんでしょうか、切にお願いをするものでございますが。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 給食調理室では、食品の管理・保全などの立場から、高温多湿を防ぐ対策として、通風をよくするための設備や強制換気装置などを施しております。現在、空調設備を設置していない保育園につきましては、スポット式などの空調設備が計画的に設置できるかどうか、予算的な面も踏まえて考えてまいりたいと思います。今後も園児に安心・安全な給食を提供していきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆2番(古田みちよ君) 職員の健康管理を万全に行うことも市の大切な責務ではないでしょうかと思うところでございます。江南市の保育園では18園中4園しかこういったスポット式の空調がございません。健康福祉部長さんより、考えてまいりたいとの御答弁をいただきました。正直言って本当に考えていただきたいと思いますので、前向きに御検討をしていただきますよう、よろしくお願いをいたします。     〔発言する者あり〕 ◆2番(古田みちよ君) (続)議場からも御理解をいただいたと思います。 5番目に妊婦健康診査、これは妊婦健診の無料化の継続実施についてお尋ねをいたします。 江南市では、妊婦健康診査の公費助成であります妊婦健診の無料化について、市長さんの全国に先駆けての思いで、妊婦の初期から出産まで、国が示す望ましい回数である14回をいち早く実施していただいております。また、産後1回についても実施をしていただいております。本当にありがとうございます。 この妊婦健康診査の財源につきましては、1回から5回までは地方交付税で措置をされており、6回から14回までの残り9回分については、平成20年度第2次補正予算において創設をされました妊婦健康診査臨時特例交付金事業によって、国と市町村の2分の1ずつの負担で実施をされております。ところがこの事業は、出産までに必要とされる14回の受診を実施している自治体が全国で少ないことから、妊婦健診の公費負担の拡充を図ることが目的とされて創設されたものであります。平成23年3月までの時限措置とされております。そのため、平成23年度以降は全額自治体の負担となるというような不安も抱いております。 江南市においては平成23年度以降につきましても、例えば国の補助金が廃止されたとしても、妊婦さんたちが安心して子供を産み育てることができるよう助成制度の継続をお願いしたいと思いますが、いかがお考えでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 国の補助制度が廃止されれば全額市の負担となり、江南市としましても大幅な財政負担となります。現在、市長会を通じまして、平成23年度以降においても国の補助制度が継続されるよう要望しているところでございます。 なお、妊婦健康診査の助成制度につきましては、実施していく必要があると認識をしております。 ◆2番(古田みちよ君) 引き続き継続実施されるように要望しておきますので、よろしくお願いをいたします。 次に、女性特有のがん検診推進事業であります乳がん・子宮頸がんの無料クーポン事業の継続実施についてお尋ねをいたします。 女性特有のがん検診推進事業は、特定の年齢に達した女性に対し、子宮頸がん及び乳がんに関する検診手帳及び検診費用が無料となるクーポン券を送付することにより検診の受診促進とがんの早期発見を目的とし、国の平成21年度の補正予算で措置をされました単年度事業であります。この事業に係る経費については、平成21年度は国の全額補助で実施をされ、江南市においてもこの事業実施により受診者が増加したことはもちろんですが、市民の皆さんに大変喜んでいただいているところでございます。 国は、平成22年度においてもがんによる死亡者数を減少させるためには、がん検診の受診率を向上させ、がんを早期発見することは極めて重要であることにかんがみ、このがん検診推進事業を実施することといたしましたが、国の補助率は2分の1に縮小をしてしまいました。現在、この事業の平成23年度以降の実施は未定であります。がんの早期発見・早期治療につなぐためには、検診の受診率向上を図っていくことが必要であると考えます。この事業が平成23年以降も国の事業として継続されるよう要望していただくとともに、国の補助金が例えば廃止されたとしても、この事業が5年間節目者を対象としていることから、少なくとも平成25年までの5年間は江南市の事業としてぜひ継続をしていただきますよう要望したいと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 妊婦健康診査の助成事業と同様に国の補助制度が廃止されれば、当然全額市の負担となります。これも先ほど申し上げましたが、大幅な財政負担となってくるものでございます。現在、市長会を通じ、平成23年度以降においても国の補助制度が継続されるよう要望しているところでございます。 助成制度の継続につきましては、近隣市町の状況を見ながら検討していきたいと考えております。 ◆2番(古田みちよ君) よろしくお願いしたいと思います。 最後になりますが、子宮頸がんワクチンの公費助成についてお尋ねをいたします。 この質問につきましては、6月の定例会一般質問でお伺いをいたしましたが、厚生労働省は平成23年度の予算概算要求で、この子宮頸がん予防ワクチンの公費助成について予算要求をする方針を明らかにしております。子宮頸がんは、日本では年間約1万5,000人の女性が発症し、約3,500人の方が亡くなっております。20代から発症して30代でピークを迎える大変若い女性に多いがんでございます。検診で早期発見すれば治癒が可能であり、妊娠や出産にもほとんど支障はございません。昨年から接種できるようになりまして、唯一予防が可能ながんとなりました。 そこで、再度公費助成について検討をしていただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎健康福祉部長(滝正直君) 子宮頸がんワクチンの公費助成につきましては、検討している市町はあるようですが、実際に至っているところは少ない状況でございます。国においては、がん予防対策の観点から、検診と同時に実施していくことが極めて有効であることから、子宮頸がんワクチンの助成について検討を進めております。そうしたことから、江南市においては国の動向を見ながら検討してまいりたいと考えております。 ◆2番(古田みちよ君) よろしくお願いをいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。     (拍手) ○議長(岩田一洋君) 本日予定の一般質問は終了いたしました。あす9日午前9時から本会議を開き、一般質問を続行いたします。 本日はこれにて散会いたします。     午後3時45分 散会   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。           江南市議会議長    岩田一洋           江南市議会議員    尾関健治           江南市議会議員    高田良弘...